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2012年8月 6日 (月)

孤独と虐待と脳の損傷

子どもの頃に孤独だと、
        脳が発達出来ず、要領がわるくなるPhoto


新生児がひとりぼっちにされると、脳がきちんと発達できないらしいことがネズミを使った実験でわかった。育児放棄(ネグレクト)など社会的隔離の影響を細胞レベルで示したもので、横浜市立大学などの研究グループが6月18日付の米専門誌に発表した。
子どもの頃に受けた精神的ストレスは、生涯にわたって感情やものの理解などにさまざまな影響を与えることが知られている。
その仕組みを調べるためグループは、人間と同様に幼いころは親と過ごすネズミで実験。生後4~11日目、母親や兄弟らと一緒に過ごすネズミを1日に6時間、1匹だけにしてストレスをかける実験を3日間行い、約1週間後、脳の変化を観察した。
その結果、ストレスをかけられたネズミの脳は、神経細胞のつなぎ目(シナプス)のたんぱく質が充分に成熟せず、神経がうまく情報をうまく伝えられなくなっていることが分かった。
また、これらのネズミは1ヶ月たっても、自分が飛び越えられる溝の幅がわからないなど、認知能力が低かった
という。」

   (朝日新聞 2012年6月20日のニュース記事から 原文そのまま)

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虐待され続けると
        
それに対する部分の脳が損傷する

性的虐待された人の脳は、「視覚野」の容積が普通の人より平均14%小さい
     「視覚野」は目から入った情報を最初に受け止めるところで、
     その中の、‘相手の顔の表情を詳しく認知する’ところが特に損傷が激しい
     ひどくなるほどに注意力や認知力が落ちる

・子どもの頃に厳しい体罰を受けた人の脳は、「前頭前野」が15~19%小さい
     「前頭前野」は感情や思考、創造、個性をつくるところ
     虐待により無気力、考える力が劣る

言葉の虐待を受けた人の脳は、コミュニケーションに関する脳の部分の発達の遅れがみられる

幼いころに虐待を受け続けると、脳の発達が損なわれ、後の感情や行動に影響を与える可能性があることが、最新の脳科学研究で明らかになってきた。
熊本大の小児科医、友田明美さん(48)は2003年からハーバード大と行った共同研究で、家族から性的虐待を受け続けてきた女性23人の脳の磁気共鳴画像(MRI)を解析。一般の女性の脳と比較し、その違いにがく然とした。
目から入った情報を最初に受け止める脳の「視覚野」の容積が、平均14%も小さいことが分かった。さらに視覚野の中でも、相手の顔の表情を詳しく認識する部分の損傷が大きかった。
性的虐待という衝撃的すぎる情報を受け止めきれず、脳が成長を止める「悲しい適応」をしたのではないかと、友田さんは分析する。
加害者が身内で虐待の期間が長いほど、脳の損傷も大きかった。5歳のころから祖父に虐待を受け、通常の6割しか視覚野がない19歳の女性もいた。損傷が大きいほど、注意力や認知力が落ちることもわかった。
激しい体罰を幼いころに受けた人では、感情や思考に関係する「前頭前野」が15~19%小さかった。言葉の虐待を受けると、コミュニケーションに関する脳の部分の発達が遅れるとの研究もある。
虐待を受けると、脳のストレスホルモンが大量に分泌されて脳の損傷を招き、感情の抑制が利かなくなったり、安定した人間関係を築きにくい障害を引き起こしたりするのではないかという。子どものころに虐待を受けた被害者が、逆に加害者になることもある原因ともみられる。
虐待による脳の損傷を食い止め、回復させるには、「できるだけ脳が発達中の若いうちに発見し、支援をする必要がある」と、友田さんは話す。
(中略)
心身への激しい暴力などで心に刻まれ、後の人生に暗い影を落とし続ける心の傷「トラウマ」は、治療法が進化しても、簡単に回復できるわけではない。だからこそ、新たな被害を食い止める取り組みを、より一層進めなければならない。」

   ( 読売新聞 「医療ルネッサンス‘トラウマからの回復⑥’」 2009年12月10日の記事から)

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