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2013年3月17日 (日)

淀川さんの映画スター100撰の本

図書館で「20世紀の大スター100撰 淀川長治監修・選・語る エピソードとロマン」の本を見かけ借りてみた。

Photo

淀川長治(1909年~1998年)
父が映画館の株主だった影響で、子供のころから映画には精通していた。
1966年から亡くなる1998年までの32年間「日曜洋画劇場」で映画解説をしていて、毎回番組しめで言ってた「それでは次回をご期待ください。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」はのセリフは有名。(ウィキぺディア)
生涯独身で、私の記憶では「一生結婚しない代わりに、たくさんの映画を見せてください」と、
神様に誓ったと言ってた覚えがある。映画に人生をささげた人だ。

そんな淀川さんが選んだ、トーキーの時代からの映画スター100人を集めた写真集。(おもに1926年~1960年代まで)
映画が1895年に誕生して100年目という1995年に作られた本。

それぞれに付けてあるコメントは、実際会った時の話が書かれてあって生なましくて面白い。
映画俳優たちには有名な彼だったので、親しい会話が出来たのだ。
(今の時代でいうと、映画字幕翻訳家の戸田奈津子さんのように、俳優たちに好かれていたのだ。)
俳優たちそれぞれに人生があるけど、よほどファンにならない限り、経歴や過去の名作など調べたりしない。
この本を読むと、今まで興味なかった人まで感心を持ち、その名作を見たくなるつくりになってる。
古き良き時代の映画が好きな人には、持っておくべき本に思えた。
以下は、ほとんど私の解釈と略文です。本文は実際に読むといいでしょう。
新たに好きな俳優が見つかるかもしれません。
斜字が淀川さんの文からの引用。

◆ルドルフ・バレンチノ(1895年~1926年) 胃潰瘍で31歳没。
女性に人気で、淀川さんの姉が‵ルドルフが(映画の中から)私を見るから’と化粧をしてまで見に行ったというハンサムな若者。

◆ジーン・ハーロー(1911年~1937年) 26歳没。
銀髪に近い金髪で有名。
当時は、赤毛は好色、青い髪・黒い髪は賢い女、金髪は粋な女、の意味合いがあって、
ハーローの発明した銀金髪(プラチナブロンド)は、「いかれた女」の代名詞になった。

気が強すぎて、男や女とケンカをよくやり、男にけられて腎臓損傷により死亡。

◆ベティ・デイビス(1908年~1989年)
1934年の「痴人の愛」で、尻軽のウエトレスが梅毒にかかり顔半分がつぶれるという役を、だれもやりたがらなかったのを、彼女は挑戦したのだった。

◆クラーク・ゲーブル(1901年~1960年)59歳没
1934年の「ある夜の出来事」で脚光をあびる。
  「ある夜の出来事」は、少女マンガなどに影響をあたえたラブコメディ。
  今見ても、胸をきゅんきゅんさせる出来栄えである。必見です。
  (恋人でもない男女が一つの部屋で、毛布を「しきり」に使って泊るという手法はこの映画が元)
1961年の「荒馬と女」で馬を押さえつける役を自分でやって何度も引きずりまわされ、それが原因で心臓まひで死亡。
この映画は確か、クラークゲーブルが「マリリンモンロー」のためにセッティングした映画だった。
出来上がった映画を見ることもなく死亡。映画は不評だった。
 内容は、犬の缶詰に使われる野生の馬をつかまえてひと儲けしようとするが、可哀想に思ってやめるというはなし。
 押さえつけられ倒れてる母馬に仔馬が心配そうに寄り添ってる場面がかわいそうだった。
モンローが父と慕った人。(モンローは私生児で父はわからない)

◆マリリン・モンロー(1926~1962年) 36歳没。
苦労して育だったから誰かに助けてもらおう、偉い人にすがろうという気持ちがあった。
恐怖症で、「荒馬と女」の撮影の時、スタジオでクラークゲーブルを1時間も待たせてね。
ゲーブルが好きなのに怖くて怖くて行けないんだって。
怖さが病的になって不思議な性格の人になっちゃった。

モンローは主役をよくやってたけど、もらってた金額はわき役並みで少なかったと聞く。
施設で育ち、里親の下を転々としてたので、家族のつくりかたや人との関わりあいが下手で、
人から嫌われることを恐れ、家族よりも世間の要求を優先してしまって、失敗してる人だよね。

◆ジャネット・ゲイナー(1906年~1984年)
1927年の「第7天国」の中で7階の向こうのビルに行くのに板を渡してあるが、ディアンヌは怖くて渡れないんです。
するとチコが、「バカだなぁ、上を向いて歩いたら大丈夫だ。下を見るから怖いんだ」というんです。
私は
(その影響から)何度も「上を向いて歩きなさい。そしたら人生はいいんだ」言っていたのを、
永六輔さんが「上を向いて歩こう」の歌を作ったんです。
それを、ジャネットにあった時に話したら「ワンダフル」と言いました。

◆現代の俳優について

・ハリソンフォード
サイレント時代にハリソンフォードという有名役者がいたんです。そんなこと関係なく
同じ名前で出てるんですね。だから今の80代くらい
(1995年時点)のサイレントファンの人は
いまだにハリソンフォードが出てるんだなと思う。

◆今の時代アはイドル俳優がいない

アイドルの安売りで、今はいない。
大げさに言えば、青春の情熱をその一点に注ぎ込み、恋慕したのがかつてのアイドルスター(神聖な偶像)だった。

若き日の田中角栄が、軍隊に入るときに、ひそかに隠し持ってたディアナ・ダービン
(アンネフランクが隠れ部屋で壁にプロマイドを貼ってたほどの人気女優)のプロマイドを
上官に見つかり、死ぬほどぶんなぐられたという話を読んだことがある。

あこがれのスターのプロマイドが、一番の宝物だった時代は、もうずいぶん遠い彼方に走り去ってしまった。

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