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2013年3月29日 (金)

マンガ日本の古典を読む

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日本の古典について、何も知らないことに気づき、あわてて図書館で本を借りてきた。
「マンガ日本の古典」(発行1994年~)全32巻あるけと、今回はこの7冊。
企画として無理やり描かされたようで、雑な出来映えではあるけど、情報の入り口としてはいい本だ。

「古事記」石ノ森章太郎
稗田阿礼と太安萬麻侶(おおのやすまろ)が古事記を書き記しながら話が進むつくりになっていて、
日本の島々が出来た理由が描かれてる。
原本の古事記は上・中・下あるそうだが、これは上巻の山サチビコと海サチビコの話までで、ヤマトタケルは出てこない。

「怪談」つのだじろう
「雪女」「ろくろ首」「耳なし芳一」など17話。
原作は小泉八雲(1850~1904)で、日本の各地にある民話を集めたもの。
漫画は、ひびきゆぞうさん、はたたつきさんなど「つのだじろう」さんでない方も参加して描いている。

「東海道中膝栗毛」土田よしこ
原作は十返舎一九(1765~1831)(本は1802年~1813年に刊行)で、旅行ガイドブックをパロディ化にしたもの。
しょうもない大人の男二人が各名産地を、勘違いしたりドジふみながら20年旅行する物語。

「雨月物語」木原敏江
原作は上田秋成(1734~1909)の書いた怪異小説。1776年発行。
9編のうちの4編収録。「菊の約」「浅ぢが宿」「吉備津の釜」「蛇性のいん」
幽霊ものの話が好きな人は、興味持つ内容。

「御伽草子」やまだ紫
室町時代から江戸時代初期までに書かれた短編物語を集めたもの。
「一寸法師」「鉢かづき」「長谷雄草子」「ものぐさ太郎」「酒呑童子」「猫の草子」収録。
やまだ紫さんのさっぱりした絵柄が内容にあっていて読みやすかった。

「落窪物語」花村えい子
作者不詳。968年以降に書かれたとされ、世界最古の物語ひとつ。
継子いじめのはなしで、「シンデレラ」と「小公女」の中間のような内容。
「平安時代が舞台だと、シンデレラの話はこうなるのか!?」という面白さがある。
女中の阿漕(あこぎ)を中心とした、「落窪の君(姫)」救出作戦と仕返しが見もの。
落窪(おちくぼ)とは、「床がたわんでるボロ部屋」という意味で、姫のほんとの名前は分らない。
(シンデレラも「灰かぶり(かまど周りで働いてるので灰まみれ)」という意味で、ほんとうの名前は不明。)
もともとは藤子F不二雄さんが描く予定だったようで、次に村野守美さんになったが、
結局は花村えい子さんが描くようになったようだ。でも花村さんの絵でよかったと思う。しっくりきてる。

「とはずがたり」いがらしゆみこ
後深草院二条(1257年~没年不明)の自伝。
あらすじ:
2歳で母を亡くした二条(女性)は、4歳から宮中に仕えていた。
8歳年上の西園寺実兼(1249~1322)と恋仲だったが、
14歳のとき14歳年上の後深草院(1243~1304)と結婚させられる。
夫は二条の母親が初体験の相手だといい、自分の女に出来なかったので、生まれる前から二条を自分の女にすると決めていたという。
二条は、そんな女ったらしの夫を慕いつつも憎んでいた。
父が亡くなり里で喪に服してると、実兼が現れお互い結婚していながら深い仲になり、付き合い続ける。
やがて実兼の子供が生まれたが、夫には流産したと 嘘をつき里子に出す。
そんな関係を夫は知ってるようで、自分の浮気に付きあわせたり、感じ悪いことをするのだった。
ある日、10歳上の僧侶の阿闍梨(あじゃり)(後深草院の弟・1247~1283)から、熱列な猛アタックを受け、
情熱に負けて深い仲になり、夫や実兼から離れて暮らし、阿闍梨の子供が生まれる。
幸せな日々もつかの間、阿闍梨は36歳で病死。
26歳の時、二条は理由を知らされること無く、宮中をクビになった。
32歳のとき、二条は尼となり、もともとやりたかった鎌倉・厳島・松山など各地を旅し続けた。
旅で出会う遊女たちとは心が通い合う・・・、彼女たちはいつもやさしい
世で弱者とされてる人は常にやさしい・・・

愛のままに、心のままに生きた結果、ただのふしだらな女のような自分の生き方に悲しみを覚える。
34歳のとき、出家した夫にと再会、昔を懐かしみ語らう。
夫は「ずっと二条のことを忘れたことはない」といい、二条も「忘れたことはない」と答える。
離れてはじめて、心が通じ合ったが、昔の関係に戻ることは、もうできない。
47歳、夫が死の縁と聞き、さみしさのあまり、実兼に合いに行くが、
彼は「昔、同じ名前の美しい女の人がいたよ・・・。で、あなたは、どちら様?」との返事。
あんなに相思相愛だったのに、今の彼の中には自分は存在してないのだった。
一ヶ月後、夫は亡くなったが、もはや葬儀に参列することも出来ない。
遠くから棺を見送り、夫が自分の人生そのものだったと知り、もっと愛してあげればよかった、と後悔するのだった。

いがらしゆみこさんは、男女のすったもんだを描くのが得意とするから、読んで感動してしまった。
ウィキペディアを見ると、映画化は一回だけでドラマ化してないみたい。
なかなかドラマチックで、いい作品なのに。

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