フォト
2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

カテゴリー

無料ブログはココログ

« ねこつぶ(後ろが気になる) | トップページ | ねこつぶ(来る、きっと来る) »

2013年10月 6日 (日)

会話は長縄跳びのように

「何?」とツレが言った。

「何が?」と私が返すと、

「今なにか言おうとしてたでしょ?息を吸い込んだから、何か言おうとしたのかと思って」

とツレは言った。

.

ツレは私にときどき指圧マッサージを頼む。

私は、凝った肩や背中、腰、ふくらはぎなどを、手のはらを使ってもみほぐす。

マッサージを受けてるときは、突っ伏したまま、じっとしているしかない。

テレビを見ることも、雑誌など読むことも出来ないから、
私はここぞとばかりに、邪魔されること無く、おしゃべりしまくる。

ふだんなら、うわの空で聞かれてしまうことも、
「結論は!?」とキレられそうな話でも、
このときばかりは、ツレは怒らず聞いてくれるのがうれしい。

だけど、話し方によっては誤解を招くようなものは、
話すのにためらってしまうことがある。

こういうときにツレは、「何?」と聞いてくるのだった。

私が話そうとした瞬間、無意識に大きく息を吸い込み、、
それでいて話さないので、ツレには気になるらしい。

.

子供のころに先生は、
「人が話し終えてから、自分の話をしなさい」と生徒たちに言った。

だけど実際は、相手のお話の終わりぎわに、かぶせるように自分の話を、みんなはしていた。

みんなが盛り上がってる会話に、私も仲間に入りたかったが、なかなか難しくてできなかった。

「その話題なら面白いの知ってる!」と、割って入り話そうと思うのだが、
それには「簡潔な説明能力」が必要で、自分にそれが出来るとは思えなかったのだ。

女子の会話はころころ話題が変わり、ここだ!と思うところで入らないと、
話題が次に変わってしまう。

スピードとタイミングを計ってるところは、まるで長縄跳びのようで、
ある程度の修練が必要に思えた。

大人になってから分ったことは、
人の話を割って入れる人は、日頃からやたら同じ話を繰り返してるということだった。

AのグループやBのグループでも同じ話をしていて、たぶん、家族の前でも同じ話をしてるにちがいない。

これが予行練習となり会話に自信とスピードがつくようになるのだろう。

おしゃべりがうまくいくのは、家族や友人関係がうまくいってる証拠なのかもしれない。
.

結局、私はというと、大人になっても談話に入るのは、苦手のままで、
ある日の職場の談話でも、口を開きかけたが、やっぱり話すことは出来なかった。

だがその時は、めずらしく、一人が
「なに?いま話そうとしなかった?」と聞いて来たのだった。

このときも私は、無意識に、話す直前に大きく空気を吸い込んでいたらしい。

長縄跳びは、他の人がいまにも飛び出そうと調子をとってる人がいれば、飛び出そうとはしない。
ぶつからないために、だれが飛び出そうとしてるのか、いま飛んでいいのか、
周りの人の微妙な動作を観察することが大事となってくる。

集団での会話も、「息を吸い込む(飛び出す準備)」をしてるかどうか、
他の人とじゃべりだしがぶつからないように、
周りの人の息遣いに気を配りながら、しゃべっているのかもしれない。

世間一般の人は、相手の呼吸にさえ注意を払ってるのだ。

.

話は少し違うのけど、

だいぶ前に、誰かに何かを説明しようとしたら、うまく伝えられなかったことがあった。

それで、言い方を変えて違う視点から説明しようとしたら、
どういうわけか全く同じ文章が口からでてしまい、自分でも驚いたことがある。

もしかすると、おばちゃんたちが、同じ話を3回くりかえすのは、
もっと上手く説明しようとして、そういう結果になってるのかもしれない。

« ねこつぶ(後ろが気になる) | トップページ | ねこつぶ(来る、きっと来る) »

エッセイ」カテゴリの記事