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2013年11月 5日 (火)

マイケルの流動食

◆9月28日

野良猫マイケルは、腎臓病の末期で、
前日まで自力で食べられたカリカリが食べられなくなった。

口の中にくわえるものの、落ちてきてしまう。

舌の力が無くなってしまったのか?

カリカリを粉にして缶詰と混ぜて、粘土状にしたら、なんとか食べられた。

それ以来、母は、それを団子にしてマイケルの口に入れて強引に食べさせていた。

一回の食べる量が少ないので、これくらいしないと、体重がみるみる減ってしまう。

マイケルもそれが分ってるのか、あくびの時のように、大きく口を開けて必死で食べた。

◆10月23日

10月に入ってから、みるみる衰弱してきていたが、前日急に来た秋の寒さで
一段と弱ってしまった。

呑み込むのもつらそうで、母はおかゆ状にした猫エサを1時間おきに与えていた。

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おかゆ状では、一日分のエネルギーをとるのは難しかった。

マイケルは、もう食べること自体辛そうで、すぐに嫌がってしまう。

◆10月25日

ふだん、一日中寝床に横になってるマイケルだが、
どうしたことか、他の猫サポーターの家に向かう姿が、ベランダから見えた。

母は、「エサをもらいに行くつもりなんだよ。連れ戻してくる!」と言って追いかけて行った。

私は、ベランダからその様子を見てた。

マイケルは、猫サポーターの家の軒先に入ると、すぐに出てきて遠くを見てる。

そこへ母がやってきて、マイケルを抱っこして連れ帰った。

「軒先にはエサがなかったの?」と私が聞くと、母は、
「あったよ。でも食べられなかったんだよ」と言った。

マイケルは、栄養不足や空腹感を補うために、
他の家に助けを求めて、エサを食べに行ったのだった。

だが、口が受け付けなかった。

このあたりの野良猫たちは、数件のエサ場を把握している。

1箇所でもらえなくても生きて行けるように、
マイケルも行きつけのエサ場を数か所もっていた。

だけど、今やマイケルは流動食しか食べられないし、食べさせないと食べられない。

わが家以外では、もう食べることは不可能なのだ。

母はすぐに、マイケルに流動食を必死に食べさせた。

◆10月29日

「マイケルが土を食べてる」と母が驚いて私に言った。

私は、すぐに『鉄欠乏貧血による異嗜症(いししょう)』が頭に浮かんだ。

異嗜症は、人間でも起こるもので、食べ物でないものを食べようとする行動。

昔よく聞いた「妊婦さんが土壁を食べる」もそうで、体内の鉄不足を補おうとしている。

皮下点滴で、動物病院へマイケルを連れて行くたび、
このところ先生は「貧血おこしてますね」と言っていたのだった。

かといって、「こういう治療がありますよ」という話は出なかった。

私たちが、2日間の入院を拒んだあたりで、先生は治療の制限をしたのかもしれない。

母がこのことを電話で病院の先生に聞いたら、
「土を食べるのは、貧血からくるものですね。鉄剤は1800円です」といわれたそうだ。

マイケルの手足はひんやりしてきていて、血の巡りが悪くなってる。

いまさら効くようにも思えなかった。

子猫用ミルクを買って母はマイケルに与えたが、ほとんど飲まなかったそうだ。

子猫ミルクは、栄養価が高そうだが、金額も1000円以上と高い。

母が買ってきたのだが、それだったら鉄剤買えたのではないか・・・?

いまになって思えば、選択ミスだった。

また、10月30日の夜に、近所を徘徊している乱暴野良猫あらくれに襲われたのに、
マイケルを家にかくまわなかったのも、ミスだった。

触るだけでも、よろけてしまう体で、危険から身を守ることはできない。

元気な野良猫たちでさえも、怪我してるほどだというのに・・・。

◆10月31日

マイケルは、朝6時に母からエサを食べさせてもらうと、
めずらしく寝床を離れ、そのまま帰らなかった。

夜は必ず我が家の野良猫ハウスで寝てたのに、戻らなかった。

31日は、ほとんど食べておらず、11月1日にも戻って来ないとなると、もう絶望的といえた。

もう、空腹に耐えきれる体力は残っていない。

31日の夕方5時に、森のそばを歩いてるのを目撃したのが最後となった。

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追記:
今日、動物病院に聞いたら、栄養の点滴はあるという。
ただ、皮下点滴と違って、直接血管に注入せねばならず、入院になるとのことだった。

はじめに入院を拒んだから、すすめるわけないね。
見積もりを聞いとけばよかったと思う。
去年、瀕死の猫を他の病院に入院させたとき、処置込みで一日1万以上かかり、
退院させるのに、反対する病院側ともめたことがあったので(もうけ主義の病院だった)、
怖気づいてしまったのだ・・・。

(つづく)

「マイケルの追悼シリーズ④」終わり。「マイケルのお気に入りだった場所」へつづく。

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