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2014年1月31日 (金)

ToとDear

小学6年のころ、卒業を間近にした私たちは、
15㎝サイズほどののサイン帳を片手に
先生や友達からサインをもらったりあげたりしていた。

みんなとは中学に行っても再び会えるだろうと思ってはいたが、
後に、知らぬ間に卒業と同時に転校してしまってる子も数人いることを知って、
サイン帳は、なおさら貴重なものとなった。

一人の友だちが、ある男性教諭のところにサインをもらいに行くと言うので、
わたしもついて行くことにした。
友だちはこの先生の授業を受けたことがあった。
私は、この先生には一度も教わったこともなく、話したこともないが、
全校朝礼で立ってる姿を見て、私は知っていた。
篠田三郎似の若くてハンサムな先生だった。

先生は自分の席に座っていて、私たち2人がサインを求めると、こころよく書いてくれた。
友だちには、「Dear○○(友達の名まえ)」と書き出し、
励ましや希望のことばを書きサインをした。
私にも「君のことは知らないけど」と先生は言いつつ、
同じように書いてくれた。
ただ、書きだしは「To」だったので、
私は不思議に思って、「どうして違うんですか?」と聞いた。
すると先生は、ちょっと気まずそうな表情で、説明してくれた。
今では覚えてないけど、たぶん「知ってる子と知らない子の違い」と言ったように思える。

中学生になり、英語を習って
「Dear(ディア)が、親愛なる~へ」で「To(トゥ)が、~へ」だということを知った。

なんだかショックだった。
自分でもよくわからないが、とてもショックだった。
悲しくて悔しくて、つい怒りにまかせてサイン帳もろとも破り捨ててしまった。
いったい何が悲しいのだろう?
差別感?疎外感?
友だちと同じように「Dear」で書いて欲しかった、と先生の正直さに腹が立った。

でも、わたしが先生の立場だったら、同じようにしただろう。
先生からすれば、ほんとうに「知らない子」なのだから。
先生は、ただ当たり前のふつうのことをしただけなのだ。

それでも、それでも、
悪口や悪意でないというのに、どうしてこんなに心が傷つくのだろう・・・?

でも、いま思えば平等に愛してほしいなんて、ほんとにずうずうしい話だ。
私だって、その先生の向こう側に「ウルトラマンタロウ(篠田三郎)」を見ていたのだから・・・。

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