ねこつぶ(猫の国のアリス)
猫のアリスは、4,5メートル先の高い台の上に、チェシャ猫(笑い猫) 病院猫チビが見ていることに気が付き、ドキリとしました。
何か言いたげな様子に、アリスは「なんですか?」とたずねました。
チビは、それを聞くと嬉しそうに笑い、
奥の部屋へと消えて行きました。
※不思議の国のアリスのパロディ。
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「不思議の国のアリス」 日本語訳・本文(94ページあたり)
2、3ヤード先の木の枝に、チェシャ猫がいるのを見つけて、ぎくりとしました。
猫はアリスを見て、ただにっこっと笑いました。
きだてのよさそうな猫だと思いました。(略)
「チュシャ猫ちゃん」アリスはおずおずと声をかけました。
「ちょっと伺いますが、ここからどっちへ行ったらいいのでしょう?」(略)
「あっちのほうには」と猫は右手を振り上げていいました。
「帽子屋が住んでいます。あっちのほうには、三月兎が住んでいます。
訪ねたいほうを訪ねてごらんなさい。どっちも気違いです。」
「気違いのところには行きたくないわ、わたし。」
「仕方がありませんよ。わたしも気違い、あなたも気違い」
「どうしてわたしが気違いだとおっしゃるの?」
「決まってますよ。気が狂っていなかったら、ここへは来なかったでしょう。」
「どうしてあなたが気違いだとおっしゃるの?」
「まず第一に、犬は気違いではありません。
犬は怒るとうなり、うれしいときはしっぽを振ります。
わたしはうれしい時はうなり、腹が立つときはしっぽを振ります。
だからわたしは気違いなんです。」
「それはうなるんじゃなくて、のどを鳴らすというのです。」
「いいたいようにいえばいい。
ところで、今日、女王のクローケー試合に参加なさいますか。」
「とってもしたいけど、わたしは招待されてないんです。」
「会場で会いましょう。」と言ったと思うと猫は消えてしまいました。
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