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2014年4月11日 (金)

どん底から

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和泉式部

冥(くら)きより 冥(くら)き道にぞ 入りぬべき
            はるかに照らせ 山の端(は)の月

意味:
    私は今、煩悩の闇の中に迷っております。
    このままだと、さらに深い闇へと、入って行ってしまいそうです。
    どうか進むべき道を、仏様の慈悲深い光で、照らしてくださいませ

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正しく生きてきたのに、周囲によって奈落につき落されることがある。

それでも希望を捨てなければ、行くべき道の光が灯ったり、
救いの使者が現れて、地上へと連れ戻してくれたりすることも。

助けられたのか、それとも、誰かを助けるために闇へとつかわされたのか?

苦悩の果てにしか見ることのできない世界がある。

苦悩を経験しないと切り開けない道がある。

苦悩を経験したからこそ、人助けの道に進んだ人たちが存在する。

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苦悩を経験して女医第一号となった荻野吟子(1851~1913)の話。

彼女は、才色兼備で、玉の輿に乗ったが、
遊び好きな夫から性病をうつされ寝たきりになって離婚。
地元から遠く離れた東京の病院で半年以上入院するが、女性の医者のいない時代で、
外国人を含む男性の医者に局部をさらして治療されなければならず、
この屈辱的な体験から医者をめざすことになる。
だが、女性は医者は無理だという偏見や前例がないということから、
医者試験さえもなかなか受けさせてもらえなかった。
古い文献を読み探し、過去にも女性の医者がいた記述を見つけ、
ようやく試験を受けることが出来、合格して、
国家の認めた女医第一号になったのだった。

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教科書でなじみ深い、清少納言の「枕草子」も悲しみの中で生まれたものだった。

清少納言は28歳の時に宮中に召し出され、17歳だった中宮定子(妃)の女官になる。
博学な二人は、以心伝心の友となった。
だが中宮定子が20歳のころに父の藤原道隆が亡くなり、状況は一変。
父のライバルの藤原道長の陰謀により、定子の兄たちは都追放され、
定子の自宅も燃やされてしまい、住居を転々とする生活となっってしまった。
定子の不遇は、清少納言が道長のスパイだから、という噂が立ち、
清少納言は宮中を去るはめになった。
(清少納言の元彼たちが、道長の部下だったから)
そして実家に戻った納言のもとに
宮中で孤立無援となった定子から(高級品である)大量の紙が届く。

その意味するところは、きっと、

‘あなたがいなくなって、さみしい思いをしています。
あのころは、あなたとのおしゃべりが、毎日の楽しみでした。
どうか、またなにか楽しい話を聞かせてほしい・・・。’

                     
納言は、書いて送り返した。「春はあけぼの」などを。

(‘春は、早朝が嬉しかった。
だんだんと明るくなっていくさまを見てると、
(‘あぁ、今日も楽しい一日が始まるんだなぁ’ってワクワクして。
花をめでたり、たのしいことがたくさん待ってるんだもの。
寒くて長い夜の冬が終わったんだと思えるから・・・)    by華木人 文にない感情を考えてみました

しばらくして、納言は宮中に戻り、宮中で孤立した中宮定子に再び仕えた。
そして不遇のまま定子が3度目の出産により24歳で亡くなると、
清少納言は、中宮定子との思い出を枕草子に書き連ね、完成させたのだった。

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他にも、苦悩を経て人に尽くす人生を送った人々がいるけど、
ちょっと名前を記録してなかったので、説明できない。
ただ言えることは、私が見聞きした苦悩の果てに成功?や、
切り開いた人物はどれも女性だったということだ。
男性の場合は、人のためより自身が立派になるのを目的にするように思う。
よく、「夫が亡くなっても妻は元気」という話をきくのは、
女性は苦悩や悲しみの中でも、
なにか楽しみや希望を見出すことが出来るからかもしれない。

 

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