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2015年4月16日 (木)

あの足の悪いおばさんは・・・

私が、中学か、高校生だった頃、母は私と姉を連れて、隣地区のとある家を訪問した。

その家は、玄関開けるとすぐ居間という造りで、母がドアを開けると、
目の前に、畳に座った60代の女性が目に入った。

すぐに、彼女の出で立ちに異常があることがわかった。

彼女の足は、ひざが曲がった状態で、180度開脚したまま、動かないようだった。

彼女は、うれしそうに両腕を使って私たちににじりより、母と何かしら会話をした。

私は、この人も宗教がらみの一人だと思ったので、関心は持たなかった。

私たちの入会してる宗教は、順番に各家に集まり、お経をあげたあと雑談をするという、
仲間意識を深める行事があったので、この人もその関係の人なのだと。

これ以降、この人と会うことはないに違いない・・・。

その家を少し離れてすぐに母は、

「あの人の足はね、子どもの頃、たき火を飛び越えたときに、股に菌が入り込んで、あぁなったのよ。
ほら、昔の人は、着物でノーパンだったから。」

といった。

(火って殺菌になるんじゃないの?)と疑問に思ったが、特に言い返さなかった。

別に私とは関係ないうえ、母の下種(ゲス)な言い回しが、毎度ながら気分が悪くなる。

ともかく、たき火が原因であんなふうになるとは私は思わなかった。

(よく分らないことに、人は身勝手な噂を作り上げるもんだ)と、わたしは、軽くうんざりした。

.

先月、テレビでツタンカーメンの特集がやっていた。

ツタンカーメンの両親は兄妹で、当時は近親相姦こそが一族の血をよくすると考えられ、
それが原因でツタンカーメンは体に異常をきたしていたといっていた。
(ツタンカーメンの妻は、姉の一人)

彼の足先は生まれつき曲がっているが、近親相姦が原因だったろうか?

.

母もその番組を見たといい、少しツタンカーメンの話でもりあがった。

そしてそこから、昔、見た足の曲がった女性の話になった。

2年位前に、私は、テレビのワクチンの特集で、彼女と同じ足形をした若者を見ていたので、

「昔、足の曲がったままのおばさんがいたでしょ?
お母さんは、たき火をまたいだから股に菌が入って足が不自由になったって言ってたけど、
あれはポリオって病気が原因だよ」

と言ってみた。

テレビで見たポリオの若者は、貧困の国に住み、ワクチンを打つお金がなかったことで、
後遺症から、足がひざから曲がり開脚したままで動かず、逆立ちや台車に乗って移動したりしていた。

だが、母は、もと看護婦でありながら、ポリオという病気を知らなかった。

「あれは、近親相姦でなったのよ!
たき火を飛び越えた話なんて、するわけないじゃない!」

と、母は、声を張り上げて、私の話を全否定したのだった。

私は、覚え違いは、していないはずだ。

だって、彼女以外、足の不自由な人見たことなもの。何かと混同しようがない。

.

辞書よると、

ポリオは、

口から、ポリオウイルスに感染し、感染者の90%は無症状だが、
数%の人は、風邪の症状の後、足にマヒが起り筋肉が萎縮するとある。
日本では1960年代に大量発生し、4歳以下の子の発症が多かった。小児まひともいう。
2000年に日本は、ポリオ根絶したと宣言。

.

今回の会話で、あのおばさんは、いとこ伯母だと知った。

子どものころから、あの足の形ではあったが、ちゃんと結婚して、子供もいるという。

隔離されることなく、普通に幸せに生きたと聞いて、よかったなと思った。

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