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2016年10月27日 (木)

BBCドラマ「高慢と偏見」

映画「ブリッジッド・ジョーンズの日記」は、知っての通り、
1955年にイギリスのBBCが製作したドラマ「高慢と偏見」のパロディである。

どちらにもダーシー役としてコリンファースが出ていているのはお気づきだと思う。

「高慢と偏見」はいろいろ作られているが、
やはりダントツにこのBBCが製作したドラマ「高慢と偏見」が優れている、
と思うのは私だけでないはず。

というのも、一時間45分×3話とじっくり時間を使い、
まんがのような見事なキャラ分けや、俳優たちも現代人を思わせないほどの役作りと、
堅く重くなりがちなストーリをクスリと笑わせる娯楽ものにしたてあげているからだ。

例えていうなら、黒澤明の「用心棒」が時代劇の堅さがなく、
マンガっぽいというのと同じみたいな・・・?

さて、本題。

ジェーン・オースティン作の「高慢と偏見」は、
「第一印象で人を判断したことでトラブルが生じる」といったテーマだが、
取りようによっては、「それぞれの結婚観」「それぞれの結婚の仕方」の物語ともいえる。

つい、主役のエリザベスとダーシーの恋の行方(または姉のジェーンとビングリー)だけを見がちだけれども、
登場人物それぞれが、多種多様な結婚のしかたをしているのも注目だ。

その、『だれが、どんな結婚をして、誰が一番幸せをつかむのか』、
そういったことは、実際に自分の身近でも意識するところだから、
この、ちょっとした辛み感が視聴者にとって面白く感じるところかもしれない。

◆ 第一話 ◆

1800年代のイギリス。

この時代、女性には土地や家などの財産を相続する権利が無かった。

ベネット夫婦には、5人の娘しかいなかったので、
夫が亡くなった場合、財産すべて甥のコリンズがもらうことになり、
妻子は行き場を失ってしまう恐れがあった。

そんなわけでベネット夫人は、娘を金持ちに嫁がせればなんとかなるのではと、やっきになっていた。
そんなとき、この田舎町に、なんと大富豪の独身青年ビングリー氏が引っ越してきたのだった。

地元主催の歓迎ダンスパーティが開かれ、
ビングリー氏とベネット家の長女である絶世の美女のジェーンは、
すぐに、ひと目惚れし、カップルになりそうな気配に。

ビングリーは、ごきげんになって親友の同じく大富豪の青年ダーシーに、
ひとりイスに座ってダンスを見ているエリザベスをジェーンの妹と知って、
ダンスに誘ってみてはどうかと勧めた。

2 エリザベス

すると、ダーシーは、
「美人かもしれないが、男に相手にされない娘を救う気にはなれないな」
と、エリザベスに聞こえよがしに吐き捨てたのだった。
ダーシーは、知らない女とダンスをするのが嫌いで、パーティ自体が好きではなかった。
悪口を言われたにも関わらずエリザベスは、、気にする様子でもなく、すくっと立ち上がると
親友のシャーロットのところに行き、笑いながらおしゃべりしだしたので、
ダーシーは、心動かされてしまった。
彼女が泣きもせず怒りもしなかったことが、ダーシーには知性と魅力を感じたのだ。


ベネット家の次女、エリザベス(リジ―)の結婚観

「持参金の少ない私を愛してくれる男性を愛せたら、それで満足するべきよね・・・。
でも、そういう人は分別が無いだろうから、きっと愛せないわ。
貧しいと相手を選ぶことさえできない。
私は、心から愛せる人としか結婚したくないの。
たぶん、甥や姪の世話しながら、一生独身ででいることになるでしょうね」

両親が、身分相応の見合い結婚(?)で、愛がない関係を見て、
エリザベスはそうなりたくないと思っていた。




数日後、町中で、エリザベスは、イケメン士官のウィッカムという独身青年に出会い、
心ときめいた。
そしてハンサムでやさしそうな彼から、昔、ダーシーから嫌がらせを受けたことがあるときかされ、
なおさらダーシーに対して嫌悪感をつのらせたのだった。

後日、今度は、ビングリー家主催の高貴なパーティが開かれ、
恋するダーシーはエリザベスをダンスに誘うが、
エリザベスは、ウィッカムに対する冷たい仕打ちがどうしても許せず、
踊りながらも怒りをあらわにさせた。

たとえ相手が大金お持ちで自分に好意を持っていても、傲慢な男は許せなかった。


数日後、ベネット家に甥のコリンズ氏がやって来た。
財産を継承するにあたってその家の娘のだれかと結婚しよう考えなのだ。
彼は5人の娘たちを見定めた後、年頃の19歳のエリザベスに求婚をせまった。
だが、そういった愛のない結婚が嫌いなエリザベスは、激怒し、断固拒否。
コリンズも驚いて怒りだし、
その足で、たまたま近くに居合わせたエリザベスの友人シャーロットに求婚したのだった。
コリンズ氏は、結婚する女性は誰でもよく、
今はエリザベスにあてつけとして結婚の幸せを見せつけたかったのだった。

4 シャーロットとコリンズ


◆ 第二話 ◆

結婚を承諾したシャーロットの結婚観、その①

「どんな場合でも悩みはあるものなの。
だから結婚相手の欠点は先に知らない方がいいのよ。

私は美人でもないし、結婚に夢は持ってないの。

ただ、安らかな家庭が欲しいだけ。
コリンズ氏の人柄と身分から考えると結婚しても誇れるくらいの
幸せは得られると思うわ。」
夫のコリンズ氏は、不器用で社交下手だったが、牧師という高貴な職に就いていた。
シャーロットは、結婚相手がそれrなりの格式があればいいらしい。



そのころ、
士官のウィッカムが、多額の遺産を相続した女性を追っていったという噂が、
エリザベスのところまで届いた。
「美人でなくても、お金さえあれば男にもてるようになるのね」と、
財産の少ないエリザベスの妹たちはぼやいた。

ビングリー氏がロンドンに出張したまま戻らないので、
恋人候補のジェーンはロンドンまで出向いたが合うことは出きず、
ジェーンはこの恋をあきらめはじめた。

その頃、エリザベスは、結婚した親友のシャーロットに会いに、
コリンズ氏の家に一人泊まりに来ていた。

シャーロットの結婚観、その②:

「夫と一日に数分しか会わないこともあるわ。
私はこの孤独なこの時間が好き。
今の生活に満足しているの」
シャーロットは、孤独そうに見えたが、じつはシャーロットのほうが、
夫コリンズにあれこれ指示して忙しくさせて、会わない時間を作っていたのだった。
そういった状況でも、シャーロットは幸せだという。

コリンズ氏の後見人はレディ・キャサリンという大富豪の婦人で、
エリザベスは、その豪邸におよばれされた。
すると、ダーシーも彼女の知り合いだったので、
その場で出くわすことになってしまった。
その上、ダーシーはなんとエリザベスに告白してきたのだった。

6 エリザベスとダーシー

しかし、ウィッカムの件や、
姉ジェーンとビングリーの恋仲を壊したことに腹を立てていたエリザベスは、
相手が大金持ちだろうとなびかず、ダーシーを振ってしまったのだった。

しばらくして、ダーシーから手紙を手渡され、そこには、
ウィッカムの悪行のすべてが暴露してあった。
ウィッカムは、結婚すると思わせて女性を連れ出し、両親から多額のお金をもらうといった、
詐欺の常習者だという。
エリザベスは、半信半疑だった。

その後偶然、エリザベスは、ダーシーの生まれ育った豪邸見学に行くことになり、
使用人からダーシーのいい評判を聞くことになった。
そのとき、留守のはずのダーシーがたまたま戻って来て、鉢合わせし、
ダーシーの紳士ぶりにエリザベスは驚き、少し見直したのだった。

◆ 第三話 ◆

ダーシーの10歳下の妹である16歳のジョージアナは、
ウィッカムの結婚詐欺にひっかかりそうになった過去があり、今もなお、心痛めていた。

そんな彼女を同情してた矢先、
エリザベスの末の妹16歳のリディアが、ウィッカムと駆け落ちしたとの知らせが来たのだった。

ウィッカムとちゃんと結婚できなければ、ベネット家に傷が出来、
娘たちは誰も結婚できなくなる。

一家の名誉がかかっているが、どこにいるのかさえわからない。

ところが、しばらくして、二人が結婚したと親戚から手紙が届く。

しばらくして、結婚したリディアは、ごきげんな顔で、
夫ウィッカムを連れて実家に一時帰宅してきたのだった。
リディアは、末っ子の、しかも16歳の自分が、姉たちよりも先に結婚したことが嬉しく、
自慢したくて仕方なかった


9 リディアとウィッカム


結婚すると、独身の姉たちよりも位が上になるので、
リディアは姉たちを見下し笑った。

後で知ったことには、ダーシーがリディアたちを見つけだし、
結婚式まであげ、保証金も渡したとのことだった。
ベネット一家は、ダーシーによって救われたのだった。
エリザベスは、ダーシーに対する考えは偏見だったことに気が付いた。

やがてビングリーが田舎町に舞い戻り、ジェーンにプロポーズすると、
少し遅れて、ダーシーもエリザベスに再びプロポーズしたのだった。

後日、2カップルの盛大な合同結婚式が行われた。

99 ビングリー、ジェーン、ダーシー、エリザベス

だが、変な結婚の仕方をしたウィッカムとリディア夫婦は呼ばれなかった。

おしまい。



ヨーロッパで感動をよんだこのドラマ版「高慢と偏見」は、
日本ではあまり評判になってないようで、残念に思う。

私にとってはバイブル的な大好きな作品です。

見るなら吹き替え版がおすすめです。

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