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2016年10月19日 (水)

母の親切の考え方

母が住む、アパートの真下の階の部屋に住む男性は、
要介護の車いすの妻と二人暮らしだった。

家事などは、ヘルパーの人が毎日来ては、やってくれてるようだった。

数年後、妻が病死すると、ヘルパーなどは来なくなり、
男性は、たった一人の生活で、ついに家事に行き詰ってしまった。

「だれか、部屋の片づけを手伝ってください!」

食事は、コンビニで間に合わせてたようだが、
掃除や片づけはどうにもならなかったらしい。

という話を、母がしていたので、私は、「お母さんがやるなら手伝うよ」と声をかけた。

だが、母は、「う~、ヤダ!!一人暮らしの男性の部屋なんかに!」とやりたがらなかった。

「近所の人とみんなでやればいいじゃん」と私が提案しても、
「近所の人とは、そんなつきあいはしてないから」と母は言う。

近所の人たちは、友だちでもなんでもなく、愚痴を言い合うだけの他人なのだと母は言い張る。

結局、男性はゴミ屋敷の中で体調を崩し、入院の果て、今年、亡くなってしまった。

住民がいないまま、数か月経っても、部屋は退去処理されず、
庭先まで広がるゴミの山は、放置されたままだった。

そのうち、市や県がなんとかするのだろう。

そう思っていたが、母は、おせっかいにも、外に出ているゴミを片付けだしたのだった。

母の家も、ややごみ屋敷なのに、他の家の汚いものはすごく気になるらしい。

私は母に「生きてた時に手伝ってあげればよかったのに」と言ったが、聞き流されてしまった。

母は何日も、何時間もかけて、一人でゴミをまとめていた。

近所の人たちも、「行政にまかせたら?」と説得したが聞き入れなかった。

母は、もともと変わり者。

この行為も、「いいこと」や「親切」と思っているのだろう。

母は、「親切」の意味をよくわかっていない。

自分が「やってあげたい」と思った時が「親切」というものだと思ってるようだ。

間違えば「押し付け」なのだが、その違いがわからない。

「親切」とは、自分を犠牲にしてまで相手のためにするものでもないから、
「やれる範囲でやれる時にやる」・・・・・・うまく説明できない・・・どういったら母に伝わるだろう?

そういえば、母は、「睡眠」と「目を閉じてる」の違いも分からない。

眠りの浅い「レム睡眠」の時は、「ただ、目を閉じてるだけ」、と思うらしい。

たしかに、どれも微妙な感覚の違い。

でも、大きく違う・・・。

その男性部屋の軒下は、ややすっきりしたが、
半廃墟は野良猫の好む場所で、あいかわらず、野良猫のすみかになっている。

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