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2017年6月 1日 (木)

野良猫チビの手術

◆ 病状 ◆

チビは,先月の4月20日に出産した直後からずっと、一ヶ月以上たった今の今まで体調が悪かった。

膣からの出血が止まらず、ときどき、えずく様子が見られた。

妊娠中、臨月のおなかが異常なほど大きかったので、
胎児が巨大児だったと思われる。

母の話によると、真夜中の出産は壮絶なものだったらしい。

きっと膣あたりが避けたりして出血してるのだろうと私は思いながら、私は毎日、観察し続けた。

飼い猫であれば、すぐに病院へ見てもらうのだけど、
なにせ野良猫でつかまえるのが難しいので、しばらく様子を見るしかなかった。

チビは、毎日、なんともないようなそうぶりをしていたが、
一日のほとんどを、玄関脇に置かれた猫ハウスの中で横たわっていた。

猫ハウスは、ただの休憩所であって、野良猫たちが泊ることは、
いままでほとんどなかったので、これは異常なことだった。

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チビは、寝込むことが多いものの、仲間のくびわと共に、日課の私への出迎えをする元気はあった。

食欲も、ほどほどにあるし、顔の表情も悪くはなかった。

それが、先週の5月25日から、ちょっと顔に覇気がなく、表情がゆがんでいることに気が付いた。

目もうるんでいる。

その次の日の5月26日には、猫ハウスの近くに、
クリームピンク色した、1.5㎝ほどの謎の液体がひとつ落ちてるのが目に入った。

はじめわからなかったが、ややあってから、膿だと気づいた。

きっと、チビの傷が膿んでしまったのだ。

エサを与えてる最中、チビは、唐突に悲鳴を上げた。

チビの体に異変が起きている。

これは緊急に病院へ連れて行かなければいけないと感じ、
いますぐ捕獲することにした。

◆ 捕獲 ◆

ふだん、猫の通院に使っている黄色のカゴに、チビを放り込む計画を立てた。

手順は、私がチビをつかみカゴに入れ、
母が、カゴのフタを閉める、といった具合。

いままで、野良猫たちをそうやって病院へ連れて行ってたので、出来るはずだった。

ところが、なんとかチビを捕まえカゴに入れたまではよかったが、
私の腕で開いてる隙間から、チビに逃げられてしまった。

母が片腕でフタを押さえ、もう片方で、カゴから出したチビの顔を押し入れられればよかったのだが、
母には、そういう技は、噛みつかれるのが怖くて出来なかったのだった。

母は、「お前の腕が邪魔だった」と私を責めた。

チビは、他の猫より野性味が高いから、山に行って数日は我が家に来ることはないだろう。

たった一回きりのチャンスを逃してしまったのだった。

はやく病院へいかないと死んじゃうのに・・・。

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次の日、意外なことにチビが猫ハウスに戻ってきていた。

具合が悪すぎて、山で過ごせなかったらしい。

だが、昨日の今日で警戒マックスのようなので、今日は捕まえないことにした。

チャンスは一回きり。

今度失敗したら、チビは失踪してしまうだろう。

仲間のシロも私を警戒して、しばらく山のへりにじっとしていた。

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猫たちみんなびくびくしている。

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だが次の日、私が、チビを捕獲しようとしなかったので、くびわもシロもチビも、
ただの悪ふざけだったと思ったようだった。

さらに次の日の5月28日に、またしても捕獲失敗したが、
その後の猫たちは、おびえることなく普段通り、通路でくつろいだりしていた。

チビが無事だし、猫ハウスにいるので、「またまた~(笑)」な気分になったようだ。

「いじめられっこが笑っていたから、ふざけてるだけだと思った」といういじめが野放しになる状況に似てる気がした。

5月29日、3度目のチャレンジ。

昨日は、カゴに直接でなく、首輪をしめてからの方法をとったが、
チビが大口を開けて抵抗したため、首輪をしめることが出来ず、またしても逃げられた。

猫たちが母に対して警戒してるので、母に「少しはなれた場所に立ってて」とお願いしたら、
たった3分の間に、他のこと考えてぼーっとして、「はい!」と私が声をあげても、
さっと反応してもらえなかったのも敗因の理由のひとつだった。

母が老人すぎて、協力は難しいと感じた。

ひとりで出来る方法は、ケージを使ったやりかたしかない。

玄関の中にゲージを置き、つかんだチビを放り込む作を考えた。

ゲージから逃げ出たとしても、玄関の中だ。

頭の中で数度シュミレーションして、3度目の正直、あっさり成功した。

さて、次の問題は病院だけど、先生は診てくれるだろうか?

先生は、野良猫を扱うのがあまり好きではないらしい。

いつも言葉に出さないが「汚ね~」「やりたくね~」の空気をかもす。

◆ 治療 ◆

受付で、「子宮蓄膿症のようです」と私が言ったら、まだ診療時間ではなかったが、
すぐに診てもらうことになった。

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先生は、ケージの中でチビが、おとなしくしてるにもかかわらず、ひと目見て、
「あ~(あばれるので)これは治療は無理だね」と言った。

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「せめてネットに入っていれば」という。

ネットを持ってくるのを忘れたので、病院で貸してもらった。

私はケージの中に手を入れ、ネットでチビを覆った。

チビは状況がわからず、はじめじっとされるがままだったが、
ファスナーが閉じられると、魚のように暴れまくった。

すぐにネットの上から麻酔の注射(?)が打たれ、ネットのまま、チビは奥の部屋へと先生に連れて行かれた。

すぐに手術ということで、引き取りは3時間後の6時になるだろうとのことだった。



病院から呼び出され、予定より早めの5時半に診察室に入った。

なにかトラブルでもあったかと心配になったが、
床に置かれたゲージの中で、チビが身を起こして横たわっていた。

「今晩はずっと眠ったまま」と聞かされていたが、完全にチビは起きていた。

病院ねこのちび(白黒ブチ)がやってきて、チビと顔合わせすると、去って行った。

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チビの病状: (※グロイ写真あります)

・子宮は膿で肥大して、普通の20倍の大きさに。

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・軽い脱水症状を起こしていたため皮下点滴が打ってある。

少し治療が遅れてたら、肺水腫、腎不全、などで死んでたそうだ。

治療後の自宅での処置は、まったくなく、

・抜糸の必要はない。
・抗生物質は2週間もつものが打ってある。
・薬を飲ませる必要なし
・一晩おけば、放していい
・エサを食べるならあげてもいい

とのことだった。

最近の避妊手術は1㎝の傷くらいで済むが、
肥大した子宮の摘出は、きっと腹を大きく切ってあるはず、
腹帯ネットやエリザベスカラーなしで大丈夫なのかと思ったが、
チビは手術の傷を気にしてる様子はなかった。

【治療費】

手術     35000円
エコー検査 1500円
皮下補液  1500円
抗生剤注射 1200円
税8%
合計 4万2336円 

インターネットによれば、
チビは「開放型」(膿が外に出るタイプ)だったので助かったらしい。

「閉鎖型」では、膿が溜まってるのに気が付かず、子宮破裂で急死してしまうそうだ。

初期の治療費 3~4万円、 破裂した場合の治療費 5~10万円  ・・・だそう。

安いほうですんでよかった。

◆ 帰路 ◆

チビのケージは母と一緒に後部座席に。

行きの時もそうだったが、チビは、ほかの野良猫たちと違ってまったく鳴かなかった。

その上、中央に寄って運転する私をガン見していた。

瞳孔が開いて可愛くも見えたが、不信感から睨みつけてたようだ・・・。

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駐車場に、チビの仲間のくびわがいたが、
チビに気づいても、やってこなかった。

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ふだんだったら、すぐに、くびわは私のそばに来るのだけど、
異常な空気が嫌だったのかもしれない。

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チビは一晩家の中に置かれることになった。

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チビは鳴き騒ぐことはしなかったが、近所の目を気にした母は、
予定通り、次の日の早朝に、チビを解放した。

大きな手術だったのだから、2晩くらいは置いといたほうがいいと私は思ったのだが、
母はもう、猫の世話をするのがめんどくさくなってきてるらしい。

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チビは、その後姿を見せることはなかった。

どこか遠くまで逃げてしまったのか、
縫い傷をひっかいて死んでしまったのか。

チビが毎日この場所にいることで安心と幸せを感じてたくびわは、悲しみに暮れ、
どこにも遊びに行かず、チビが戻るの一日中待ち続けている。

シロとくびわのためにも、チビの元気な姿を見せてほしいと思う。

(おわり)

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