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2018年3月10日 (土)

話が見えない

「入口入ったら、エレベーターが開いてて、私たち(おもったより)早く着いたでしょ?

と姑は、息子である夫に嬉しそうに言った。

夫は、

オレのほうが後から来たんだから、知らね~よ(怒)」

と、ムッとして答えた。

(そりゃそうだ)と私は思いつつ、気まずい雰囲気に、すぐさま訂正文を差し込んだ。

「‘デパートの入口に入ったら、エレベーターのドアが開いてたので、待たずにここまで来れた
 っていう話よ」と。

今回は、私は、姑と一緒に行動してたので、姑が言いたいことがすぐにピンときた。

ふだんは、姑の言動は、私には理解できないが、
今回は、すんなり、「ミラクルが起きた」と言いたかったのだということが瞬間的にわかった。

とはいえ、その姑の変な言い回しに、夫は不機嫌になってしまい、
「無理して話しなくていい」と怒った口調で言ったので、
姑は、うつむいて「はい」と答え、その後、無駄に話さなくなってしまった。

姑は、夫である舅の介護で、日々疲れているので、
息子である夫は、姑の気休めのために、外食に連れてきたはずなのに、
「しゃべるな」はないだろう。

老人というものは、子供と同じで、思ったことを口にするだけなんだから、
おおめに見てあげてよ。

と、私は、心の中で思ったが、
果たして自分の親に対し、おおめに見れるかというと、出来ないだろうな、と思った。

.

そもそも、さも相手が見てたかのような「早く着いたでしょ?」の文末は変だよなぁ、と思う。

姑は、いつも舅とばかり会話し、「~だったよね」とか「~でしょ?」と、
いま体験したことをひとり言のように、反復して話してるから、
習慣でで「~でしょ?」が出てしまったんだろうか?

.

会話力というものは、日々、修練しないと退化する。

いつもと同じ人とばかりと話していると、言葉選びに苦労しないので、
略文がくせついてしまう。

だから、無関係の人に、その略文で話してしまうと、
聞いてるほうは、「だれが?」「どこで?」「何を?」「何の話?」と疑問ばかりで、
内容が見えてこないのだった。

たまには、緊張するような相手と会話するとか、
手紙を書くとかしないと、
自分が言いたいことを、自分自身でさえも見つけ出せなかったり、見失ってしまうことになる。

つまり、話したくて話しだしたものの、どう着地したらいいのかが分からないという事態が起きるのだ。

.✿

2日前、実母が私に、テレビで見たことをご機嫌で説明しだした。

「若い女の子の獣医さんが、ひとりで、6畳一間の中で、ノラ猫の避妊手術を無料でしてるの。
 助手もつけずに、すごいよね。○○動物病院ではたくさんいるのに」

というので、私は、

「野良猫は飼い主がいないから、もしものことが起きても文句言う人がいないから、
 (獣医)ひとりでも問題ないんでしょうね。動物病院では、避妊手術以外にも、
 いろんな病気やけがの子もくるから、(獣医が)一人では、間に合わないこともあるんじゃない。」

と答えたら、ふと見れば、母の表情が怒りに満ちていた。

言いたいことはそこでなかったのだと私は思い、

「あ、言いたかったのは‘6畳一間’のところだった?それとも‘無料’のとこ?」

と、急ぎ聞き返したら、

「お前はめんどくさい!だから話ししたくないんだよ!」

と大声を上げられてしまった。

子どこの頃から、母とはほとんど会話をしたことがないので、今でも意思の疎通がうまくいかない。

自宅に帰った後、私がよくよく自問自答してたどり着いた答えは、

‘母は、「感動した」ので、内容を伝えたかっただけ’

ということだった。

文章の最後に、「感動した」とつけたしてくれたなら、「へぇ」ですんだのに、
なんとなく「どうして助手もつけずに、ひとりで?」と疑問を投げかけられた気がしたので、
自論をかえしてしまったのだ。

会話が下手な人ほど、あったこと、聞いたことを、まるまる時系列で説明しがちで、
「ただ聞かせたいだけ」なのか、「会話のタネ」なのかがわかりづらいのが困る。

「かなしかった」とか、「おもしろかった」とかで話をしめてくれたら、
「なにがいいたいの???」とイライラせずにすむのにと思った。

(おわり) 

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