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カテゴリー「ペット」の39件の記事

2016年4月 7日 (木)

マリアの動揺した日

2015年11月12日。

アリスは、どことなく苦しいようで、家の中をうろうろしては、横になり、
すぐに立ち上がると、落ち着ける場所をさがし続けていた。

つらく感じるのは、寝床のせいといわんばかりに、うろうろ。

マリアは、その様子を見て、動揺して、プチパニックに陥っていた。

皮下点滴の間隔を2日開けていたのだけど、脱水症状になってしまってるらしかった。

2週間前から、なんとなく口からアンモニア臭がして来ていたのだが、
週2~3回の点滴ではもう、毒素が排出できなくなってるようだった。

初期のころに医者が、「終わりのころは毎日点滴になるよ」といっていたが、
その時が、来てしまったようだ。

点滴の必要性が、いまいち実感できてなかったが、こんなにつらそうならば、
毎日でも打ってあげないと、かわいそうすぎる。

ただ、この日は、動物病院が定休日で、点滴をすることができない。

アリスは、自力で、水を飲もうと試みた。

いつぶりなのか、たぶん、1年ぶりに、アリスは水の前に座った。

しかし・・・。

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アリスが3月1日に亡くなって20日くらい過ぎたころ、
マリアの声が、しゃがれていることに気が付いた。

数日たっても、老婆のような声は治らない。

母が、病気を心配していたが、ストレスが原因だろうと結論になった。

.

ネコのしゃがれ声の原因は、

①鳴きすぎ

②ストレス (時間が経って、2週間前に起ったことが原因のことも)
  ・独りで過ごすことが増えた
  ・環境が変化した
  ・新しいペットを飼いだした。
  ・体調が悪いことへのストレス

③病気 (のどや鼻に症状が出る)
  ・喉頭炎、気管虚脱、猫伝染性鼻気管支炎


Photo

ほぼ、1年の間に、2匹の家族のネコが死んでしまい、
マリアは、ひとりぼっちになってしまった。

人間よりも、ねこ同士で遊ぶ方が好きなマリアだから、なぐさめようもない。

毎日、レオンがよくいた押し入れを探し、
晩年のアリスが一日のほとんどをすごしていたコタツの中に、耳をそばだてている。

2016年3月31日 (木)

いぬつぶ(パラレルワールド)

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10年昔のアルバムの写真から。

手前、ミルちゃん。奥、イゾルテ。

多くの犬の散歩で使われている、工事用廃棄土置き場に出現した巨大なコンクリートのかたまり。

見ようによっては、パソコンのキーボードに見える。

2015年3月28日 (土)

愛犬イゾルテちゃん

Photo

10年ほど前に亡くなってしまった愛犬、イゾルテちゃん(メス)。

犬を連れてると、「名前は?」とよく聞かれるのだけど、
「イゾルテ」というと必ず「えっ?」との返しが来た。

聞きなれない名前だから“なんていったの?”って思うのかな?

「ワーグナーの“トリスタンとイゾルデ”から付けたんです」と言うと、
相手は「あぁflair!」という態度をとる。

ほんとに知ってる?

お姫様の名前を付けたせいか、わがままで甘えん坊な性格になったけど、
そこがまた、飼い主としてはかわいいんだな。

私の膝の上に乗るのが大好きだったイゾルテ。

チャームポイントは、胸元のセーラーカラー(セーラー服を着てるような柄)。

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姉が昔、イゾルテを主役にマンガを描いて投稿したら、
「ありきたりな名前でインパクトがありません」と批評が書かれてたそうだ。

イゾルテって、ありきたりな名まえかなぁ?といまだに思う。

2014年7月15日 (火)

マダニばかりでなくノミも大繁殖?!

6月5日。

完全室内飼いネコのマリアが、ビョンツ!!と飛び上がっては、体を掻(か)いている。

うわっ、まさか・・・・。

ノミ取り櫛(くし)で、頭、背中、尾っぽをとかしてみると、尾っぽから3匹のノミが取れた。

とかした場所の床をガムテープでペタペタ拾ってみるとノミの卵と黒い糞があった。

ショック・・・sweat02

ためしに、レオンとアリスの毛をとかしたら、尾っぽから1~2匹のノミが・・・・。

家猫の、アリスもレオンも完全室内猫なのに、どうして?!

でも、じつは、心当たりがあった。

5月26日にちょっとだけアリスを散歩に出したのだった。

去年あたりからマダニが大繁殖してるから、母からは散歩禁止を言われてたのだが
散歩に連れ出してしまったのだった。

黒毛のアリスの場合マダニがついても見えずらい為、母はダメだと言ってたのに。

でも、アリスが久しぶりに大好きな散歩に行きたがってる。

もしかすると、これがアリスにとって最後の散歩になるかもしれない。

そんな思いで、5分だけ外に出したのだった。

抱っこしていつもの場所へ。

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地面に置いて、1分。

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芝生の上に下して、1分。

合計2分しか地面にいなかたのに、ノミが付いた!?

たしかに、ノミが付くのに時間は関係ないとは思う。

でも、アリスの散歩は、毎年日課のようにやっていたし、
マリアは、昨年は、半年間、失踪して野良猫生活をしていたけれども、
ノミは付かなかったのだ。

たぶん、ノミを見たのは、15年ぶりだと思う。

それほど、今までノミはいなかったのだ。

しかたないので、動物病院でノミ取り薬「フロントライン」を買い、3匹にやった。

1本1200円。

3匹分で約4000円が一気に吹っ飛んだのだった。

たった5分の過ちが、大出費。

マダニも大繁殖してるが、ノミも大繁殖してるようだ。

2014年3月23日 (日)

レオンくんの受難

んくううおn飼い猫のレオン(オス・14歳)は昨年の12月11日あたりから、
目が腫れたり、目ヤニが大量に出るようになった。

元気もなさそうなので、次の日、病院に連れて行くと、微熱があり、、
抗生剤の飲み薬と目薬で治すことになった。

先生がレオンのことを野良猫と思ってる話ぶりだったので、
「レオンは飼い猫です」とちゃんと伝えた。

野良猫と飼い猫では、治療の仕方が変わってくるので、
ここは先生に理解してもらわないといけない。

(野良猫に対しては、始終面倒みれるわけではないし、
お金もそれほどかけられないから、多少雑な扱いになる)

レオンの目ヤニはしつこく、
薬がなくなると、すぐにぶり返した。

今は亡き野良猫マイケルも、亡くなる1年前から顔が腫れたりして、
原因は歯周病だと言われてたことから、レオンも歯が原因だと思った。
実際、犬歯の片方が全体的に黒くなっていた。

毎月何度も目ヤニのことで通院し、あまりにも病気がぶり返すことから、
今度は血液検査をすることになった。

3月7日のことだ。

血液検査結果、腎臓の数値が悪く、腎臓病が原因で免疫が下がってるのが原因で
目ヤニが出るのではないかということになった。

BUN (腎臓)  84.5 (正常は 17.6~32.8)
CRE (尿毒症) 3.7  (正常は 0.8~1.8)

エサは腎臓病専用のエサ(2キロ、3749円)に変え、
毎日腎臓病の薬(1日分105円)を飲むようにと言われた。

アリスがすでに腎臓病なので、生活スタイルとしてはそんなに苦労はない。
ただ金額が・・・はぁ・・・(汗)

自宅に帰り、アリスの初診の記録を見て見ると、

BUN 76.1
DRE 2.1

で、レオンより数値が低かった(良かった)。

だけど、このときは、数値が悪すぎということで、アリスは3連日の皮下点滴をやり、
その後は、いまも週2回の皮下点滴(1回、1570円)をしている状態だ。

それにくらべ、数値の悪いレオンは、エサと薬だけ。

お金がかからないというのは嬉しいが、
レオンに対して先生たちの対応はあっさりしすぎてやいないか?

まさか、野良猫と勘違いしてる?

次のアリスの定期点滴の時に、「レオンの点滴はしなくても大丈夫ですか?」と聞くと、
「食べてれば大丈夫」と先生たちは言った。

ならばと続けて「アリスも、前よりはかなり食べるようになったので、点滴は週1回になりませんんか?」と聞くと、
「血液検査しだいですね」というのだった。

アリスはだいぶよくなったから、週一になれば金額も時間も楽になるのだけど・・・
私には、どうも違いがよくわからない・・・。

食いしん坊だったレオンは、今月に入ってから急激に、
エサに関心がなくなり、食べたくても食べられなくなってしまった。

ただ腎臓病の「キドニー」という名前の治療エサだけは、かろうじて時間をかけてなら
食べることが出来、なんとか自力で一日分の栄養を取ることが出来た。

(腎臓病のエサは、KD、スペシャルなど10種くらい出ていて、好みが合えば食べる)

とはいえ、底なしの食いしん坊だったレオンの変わり様は、
過去の姿をっ知ってる家族にとって、見ていて悲しいものがあった。

レオンはほんとうに皮下点滴をしなくて大丈夫なの?

アリスの場合は、最初のころ、3日連続、皮下点滴をしてたというのに、
やはり、レオンもやったほうがいいんじゃないの?

レオンがかわいそうなので、1週間後、皮下点滴をさせてあげた。

3日後の3月15日、また皮下点滴をしてもらいに行った。

先生からは言われてないけど、皮下点滴は腎臓病には大切なものなのだ。

(↓写真。あまりの怖さ平たくなっているレオン)

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このときに私は、「レオンは昨日、お尻が痛そうにしていた」といい、
「この1週間、うんちがゆるいので、ケツの穴が焼けるのかもしれません」と、
おしゃべりとして話した。

『腎臓病は色々なところが具合が悪くなるね』という意味で話したのだが、先生の顔が、

「下痢は腎臓にはよくないですね」と険しい表情になった。

私は、あわてて、

「下痢ではありません。内科の先生の話だと、下痢は水状で、
やわらかいのは下痢ではないと言ってましたから、『ゆるい』んです!」

というと、先生は「下痢止めの薬を出しておきましょう」といった。

こういう場合は、うんちを持参して見せれば間違いはないのだが、
ちゃんと「水状ではなく、やわらかめ」と伝えたから大丈夫かな?と思った。

次の日、朝の9時半に母から電話が来て、「レオンのおしっこが出ない」と
緊急の連絡が来た。

私は、出かける用事をキャンセルして、すぐに実家に向かうと、
レオンは押し入れの隅にいてじっとしてる状態だった。

ふだんレオンは昼間は、窓辺でひなたぼっこしていて、押し入れに入るのは夜寝る時だけだ。

押し入れの中を見ると、レオンは眠っておらず、首をあげて目をパッチリして、空(くう)を凝視している。

まったくリラックスしていないことから、かなり具合が悪そうに見えた。

だが、どう悪いのかがわからないと、ちゃんと治療してもらえないから、よく観察しなければいけない。

おしっこが出ないのは、「膀胱炎」や「尿結石」などがあるけど、
そういった場合、残尿感があるから、何度もトイレに行くはず、
でも、レオンは12時まで押し入れから出てこなかった。

その間、異変を感じた同居猫マリアは、5回ほどレオンにちょっかいを出しに押し入れに入り込み、
そのたびに、私に叱られた。

アリスは無関心だった。

母の話だと、「昨日、病院から帰ったあとすぐの夜7時に下痢止めの薬をあげ、
しばらくして、レオンは鳴きながら部屋中を歩き回って、それが数時間も続いて大変だった」という。

すぐに下痢止めの薬が原因に思われた。こんな急変は、ほかに考えられない。

昼の12時半にようやく押し入れから出てきたレオンは、
ようやく私が来てから、初めてトイレに入った。

見ると、たしかにレオンは、ふんばるけど、おしっこは出せず、
2つのトイレを交互に入って、6回目あたりの踏ん張りで、なんとか用を足すことが出来た。

30分後、うんちを出すときも、踏ん張ったり、トイレを変えたりして7回目で出すことが出来た。

私には、『具合が悪いので、体の中のものを出したくて、
したくもないトイレをしてる』ように見えた。だから(おしっこの時間ではないから)出にくい。

レオンはそのあと、2時間も苦しそうに家の中を
「ナーオ、ナーオ」と鳴きながら、歩き回っていた。

鼻は完全に、かわききりカサカサで、目はこれでもかというほど瞳孔が開き切っていた。

「瞳孔が大きいとかわいい」ものだが、そういうものではなかった。

「お目めパッチリ」と「目がカッと開く」のが違うのと同じように、異常にしかみえない。

午後の診察時間の3時にあわせて、急いでレオンを連れて病院へ向かった。

病院に着くと、一番のりで、診察してもらうことが出来た。

先生の診察では、尿もうんちもたまっておらず、
血液検査でも、、腎臓の数値はすこし良くなっていて異常は見当たらないという。

失礼かとは思ったが「薬の量が多すぎたのでは?」と私は正直に聞いてみると、
「合ってるよ」と先生は言った。

だとすると、薬の成分が体質的に合わなかったからか?

ともかくレオンが辛そうにしてるのと、さらなる急変が怖いので、入院させることにした。

次の日の午後3時、アリスの定期皮下点滴をかねてレオンの見舞いに行った。

看護女子さんは、

「病院ということもあって、鳴きながらうろつきまわる行動は見られませんでした。
おしっこは1回したけど、エサは種類を変えても食べません」

と言う。

レオンは檻の中にいて、私たちが目の前に来ても壁を凝視したまま動かず、
アリスを会わせても振り向きもしなかった。

「ボクは、この待遇に断固反対!断食を持ってすべてを拒絶する!」といってるようで、
「頑な(かたくな・片意地)」とは、こういうことなのかと思わせる態度だった。

入院してても、原因は分らず、症状も我慢して出さないとなると、治療も出来ない。

食事をしないからと言って、入院中、栄養剤などを点滴などするわけでもないようで、
このままだと、かえってレオンは飢えて死んでしまう気がした。

すると、病院側も困っていたのか、看護女子さんが、
「いったん家に連れて帰りますか?」と言ってきたので、
連れ帰ることにした。

自宅に戻ると、レオンは5分くらいかけて水を飲み、エサを食べた。

やはり、病院がかなり嫌だったらしい。

状態は変わってないが、ホッとしているレオンを見て、私たちもホッとした。

次の日、レオンはまだ押し入れで寝てるものの、こころなしか瞳孔の大きさが小さくなっていて、
スムーズにたくさんのおしっこと大きなうんちを出してたので、改善の兆しが見えてきた。

退院から2日目の3月19日には、
瞳孔は正常になって、鼻も潤っていた。
腎臓が悪いので、半年前のような完全元気な状態にはならないけど、
たくさん水を飲み、おしっこをしたこともあって、
かなり体から毒気が抜けたように見えた。

もう大丈夫だろう。

入院費用は9000円くらいかかった。
抗生剤の注射はサービスで無料にしてくれた。

3月20日(木)、はじめてレオンとアリスの同時一緒の皮下点滴をした。

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レオンは今回も怖がって平べったくなっていた。

こういう借りてきた猫のような態度が、ここの先生受けが悪いのかも?と思う。

人間の医者は患者の好き嫌いがあって、私もよく嫌われるけど、
動物病院でも、動物に対して、そういうことがあるのかもしれない。

ちなみに、アリスはここの先生にとてもかわいがられている。

おまけ:
レオンの入院していた檻の3つとなりに、
「病院猫ちび」が住まいとして入っていた
のだが、
レオンのことで頭がいっぱいで、
その決定的写真を撮り忘れたのが、残念。

2014年2月27日 (木)

猫の毛色の性格はイメージ通り

先日、動物病院へ行ったら、

毛色と性格はやっぱり関係あり!?」

というタイトルが目に入ったので、

その「ねこのきもち」2009年8月号の雑誌を手に取ってみた。

猫は、毛色によって性格が違ってくるらしい。

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「実際の性格は、ページ・・・」とありますが、読んでみるとほとんどが「みんなのイメージ」どおりでした。

ともあれ、私が驚いたのは、このイメージイラスト。

なんですか、これは!?

まさに、うちのねこの行動そのものではないですか!!

性格説明の欄には、
「黒猫はひざに乗る」「茶トラは腹を見せる」などとは書いてなかったですよ。

きっと、科学的には証明されてなくても、
多くの飼い主から似たような行動情報があったに違いない。

おそるべし、猫好き、よく観察していますね・・・。

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◆わが家の猫どもの特徴◆

◕茶トラのマイケル◕ 常に転がって腹を見せていた。

野良猫マイケルは、よく転がって「おなかをなでて♡」と、甘えていた。
目が合うだけで、お腹を出して私を待っていた。
野良猫というのに、そんなに油断していて大丈夫?と心配になるほど、
人間を信用していた。
わが家の飼い猫でもそんなことはしないのに、これは茶トラの性分だったらしい。
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◕キジトラのマリア◕ やんちゃ。虫の捕獲名猫。

飼い猫マリアは、よく家の中でも虫を捕獲して食べたりしている。
始終、食べ物を探していて、 食べられないものはないというほど、何でも食べる。
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◕黒猫のアリス◕ ひざに乗るのが大好き。

飼い猫アリスはひざに乗るのが好きで、私がイスに座っていると、
すぐさまやってきて、ひざに飛び乗る。
飼い主に守られてると思って安心するのだろうか?
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◕サバトラのレオン◕  ほとんどエサ場にじっとしている。抱っこは嫌い。

レオンは食いしん坊だけど、基本、猫エサしか食べない。
だから、自分のエサの場所でずーーーと座ってえさがもらえるまで待っている。
レオンは底なしに食べるので、飼い主が量を管理し、
調節して与えている。
こうやって、無言の圧力でエサをねだっているので、飼い主との根競べとなる。
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◕タヌは何毛?◕

この写真ではわかりずらいけど、タヌは、たぬきのような毛色をしている。
柄はなく黒白茶が混じった単色。

ロシアンブルーは黒猫、アビシニアンは茶トラに含まれるらしいから、
「黒猫」か「サビ猫」の部類になるのかな?

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※写真の雑さで、文章が読みづらいので、下にかいつまんで内容を書きだしました。

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◆キジトラ◆
‘「他の毛色と比べ『怖がり』な性格だと感じる飼い主さんが多い。
猫の祖先と言われるリビアヤマネコと毛色が近いキジトラは、
その野性的な性格を受け継いでいる。
警戒心が強く何事にも慎重なタイプが多い。
近づくと、猫パンチ、ひっかくすることも。なるべく刺激を与えないように注意しましょう。
実際は、穏やかな性格で、甘えん坊。



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◆サバトラ◆
とにかく元気。活発、暴れん坊と感じる飼い主さんは多い。
キジトラと同じく猫の祖先の毛色に近いため、
野性的で何事にも慎重な性格を受け継いでいる。
甘えん坊と飼い主さんが感じる割合は少ないですが、
一度気を許すととことん甘えるのもサバトラの特徴。

✿ 毛の長さによって性格も変わる ✿
長毛猫は、毛がからまってすりきれてしまわないように、ゆっくり動く傾向があります。
その動作から大人しいように見えるようです。
くわえて、遺伝子の関係からも、
もともと、おっとりした性格が受け継がれていると言われています。


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◆茶トラ◆
フレンドリー、活発、甘えん坊と感じる飼い主さんが多い。気が付くと家族のそばに。
茶トラのような茶系の毛色は、遺伝子学的にオスのほうが多く生まれてきます。
オスはメスにくらべると骨格が大きい傾向があるので、
「茶トラの猫は大きい」といわれるのも、オス率の高さからでしょう。
子育てなど、することの多いメスよりも、
オスのほうが欲望に忠実で一つのことに夢中になる傾向があります。
そのため、オスのほうが甘えん坊との説が。
また、オスは獲物やメスの獲得への欲求から縄張り意識も高く、よく動き回ります。
そのため活発なのです。

✿白い部分はスポット遺伝子による✿
2色以上の毛色の猫に見られる白い部分の広がりは、
お腹周りだけだったり背中まで広がっていたりとさまざまです。
これは黒系や茶系の毛色に白い色を加える‘スポット’と呼ばれる遺伝子が関係しています。
このスッポット遺伝子が強ければ強いほど白の割合が多くなり、
体の下側を中心に出やすくなっています。
兄弟猫でも、スポット遺伝子の強さで白の割合が変わります。


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◆茶白◆
「いつもかまってほしいのかスリスリと甘えてきます」と「甘えん坊」と感じる飼い主さんが多い。
活発的でなく、おとなしい。おっとり。
遺伝子から考えるとオスが多い毛色です。
茶系のノラ猫は都会よりも地方に多いという調査結果がフランスの研究者から発表されています。
都会と比べて、食事をめぐって争うことが少ない地方のようなのんびりした環境が、
茶系猫の性格に合っているのかもしれません。

◆黒白◆
「ひとなつこく、おとなしい性格」と感じる飼い主さんが多い。
誰にでも同じように甘える、フレンドリーな性格。
黒い毛色の遺伝子を持っているため、
性格の傾向は黒猫に近く、争いの好まない穏やかな性格。
フレンドリーな猫は飼いやすいタイプですが、大胆な行動に出ることも。
脱走対策も心がけましょう。

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◆三毛猫◆
「かまって欲しいときだけ近寄ってくる甘え上手な性格」と飼い主さん。
ほかの毛色と比べると性格の感じ方がバラバラなのが三毛猫の特徴です。
三毛猫は、甘えてくるときもあれば、関心がないとまったく近寄って来ないといったきまぐれな性格。
他の毛色と比べると、飼い主さんの性格のとらえ方もさまざま。
飼い主さんでさえ性格をつかみにくいミステリアスさは、他の毛色には見られない傾向です。
三毛猫は、遺伝子から考えるとほとんどがメスです。
メスは子育てに必死で守るものも多いので、一つのことに集中しきれないのでしょう。
甘えるときもあれば、攻撃的なときもあるのは、移り気なのかもしれません。

◆サビ猫◆
「じっとしていることが多い。かまって欲しいときだけ甘えてくるので、ちゃっかりした性格かも」
「クール」と感じる人が多い。
黒と茶の2色が交ざった毛色がサビです。
黒の穏やかさと茶の甘えん坊の両方の性格を受け継いでいるといえそうです。
おとなしく人前に出てこないタイプが多い。
でも、他の猫がいないと近寄ってきてフードをねだることも。
要領の良い戦略家タイプといえるかもしれません。
フレンドリーだと感じている飼い主さんがいないサビ猫ですが、
マイペースで自由を好むのでしょう。
甘えたいときにだけ一緒に遊んであげれば猫も満足すると思います。


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◆白猫◆
「他の同居猫から比べると白猫はおとなしい。鳴くことも少ない。おっとりした性格」と感じる飼い主さんが多い。
白い毛色は自然界で目立ち、天敵に狙われやすい色にもかかわらず、
生き残ってきました。
それは、ほかの猫と比べて気が強い性質であったからだと考えられています。
その名残から、他の猫と仲良くなりにくかったり、
人をなかなか寄せ付けないといった繊細さにつながっているのかもしれません。
飼い主さんがおとなしいと感じるのも、繊細な性格の現れでしょう。
調査した白猫には、地域のボス猫もいました。
このような繊細なタイプの猫は、落ち着ける場所をいくつか用意してあげると安心します。
時間をかけて。距離を縮めていく、といいようです。

✿純血種の性格はわかりやすい✿
純血種の猫は、血統を維持するために同じ血統の中で子孫を残し、
品種を改良してきた背景があります。
性格形成には遺伝子が大きく影響します。
そのため、純血種の場合はとくに猫種によって共通した性格が表れる傾向があるので、
性格がわかりやすいようです。


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◆黒猫◆
「活発と感じない、甘えん坊と感じる割合は高め、おとなしい、ケンカをしない」と感じる飼い主さんが多い。
黒猫のノラ猫は都心に多いというフランスの研究者の調査結果。
争いを好まない黒猫は、ほかの猫にも人にもフレンドリーで集団生活に向いているのでしょう。
調査中、黒猫が寄り添うように集まってじっとしている姿をよく見かけました。
触っても逃げ出すことなかった黒猫は、人なつっこくて、おとなしい性格が多いと思います。
また、ヤギなどの家畜の研究で黒い毛色は高地や寒冷地に多い統計が出ています。
気温の低い環境では、体温をたもつために太陽の光を吸収しやすい黒い毛色が、
生活に適応するのでしょう

✿性格以外にも、毛色は体質に影響✿
色素の薄い毛色である白猫、中でも青い目の場合ですが、聴覚に障害がおこる傾向があります。
青い目と黄色い目のように片目ずつ色が違うオッドアイの場合も、
青い目の側の聴覚に障害がおこる傾向があります。
一方で、濃い色の猫は体が丈夫だと印象があります。
毛色の濃さと体質も関係がありそうです。







2013年10月25日 (金)

飼い猫を探して⑤(完結・マリアのその後)

「家に帰る意志がない猫は、ほっとくしかないんじゃないの?」

行方不明だった飼い猫を捕まえる直前、ツレは私にそう言った。

犬の場合は、外に逃げたとしても、名前を呼ばれたり、
飼い主の顔を見れば、たぶん戻ってくるだろう。

毎日かわいがり、家族のように接して、信頼関係を築いているペットならば、
少し外を楽んだらすぐに家に帰ってくると、私だって思っていた。

だが、過去にも飼い猫が逃げたときの経験からいえば、
猫の場合、『完全室内で飼ってる猫』の場合は、自力では戻れないようなのだ。

外に出た瞬間に、飼い主の顔が分らず、見ても敵だとおもって逃げてしまう。

見たこともない景色に我を見失ってしまうというのか、
場面が変わったとたんに、記憶が無くなってしまうらしい。

例えて言うなら、
「別の部屋にものを取りに来たら、何を取りに来たのか忘れてしまった」
というものに似てるかもしれない。

こういう態度から、
「犬は人に付き、猫は家に付く」
と言われるようになったのだろう。

放し飼いや半野良が家に戻って来れるのは、
長い時間かけて行動範囲を広げていった結果、
外も家も変わらない感覚になってるからに違いない。

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さて、5ヶ月ぶりに家に戻ったマリアは、とりあえず
何か病気を持っていた場合に備えて、同居猫の来ない場所に隔離することにした。

大きめのケージには、エサと水とトイレを入れ、マリアのからだを持ち上げると、
ごつごつとした浮き出たあばらの感触が手に伝わってきた。

体重はものすごく軽い。

マリアは、入れたえさをまたたくまにに平らげ、補充すると、がつがつと無我夢中で食べた。

いくらでも欲しがるが、胃に負担がかかるので、ほどほどにしなければいけない。

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次の日、マリアは母に体を洗われ、びしょ濡れ姿になっていた。

細い体が、毛がペタンコになったことで、ますますひどい見た目になっている。

野生動物並みに、洗ってる最中は嫌がって大暴れしたかと思ったが、意外にもおとなしくしてたそうだ。

まだ濡れる体を拭いてあげると、嬉しそうにゴロゴロとのどを鳴らして、
あたまを拭けば、「なでて」と頭を突き上げてくる。

マリアは一晩で、飼い猫だった時の記憶を取り戻していた。

ためしに、少し家の中を歩かせてみると、
いなくなる前と同じ生活行動をした。

お気に入りの場所の爪とぎで爪をとぎ、
まっすぐ所定の自分のエサ場に行くと、おすわりして「タッチ」。

「タッチ」はマリア独特のエサのおねだり方法で、犬で言えば「お手」のようなもの。

(タッチしたから、エサちょうだい)と、マリアは私の顔を見た。

その5か月間の空白期間などなかったかのような行動は、
行方不明だった期間も、飢えと孤独に
耐えながら、ずっと我が家のことを
恋しがっていたからと思えて、
涙が出そうになった。Photo_2

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動物病院へ行き、マリアを検査してもらった。

体重は、2.9㎏。

いなくなる前は、4.7㎏あったので、5ヶ月で1.8kgやせたことになる。

人間でいえば、18㎏やせたようなものか。

猫の体重は4㎏以上あるのが普通で、やはりもう少しで餓死するところだったのだ。

野性的なマリアでも、自然界で生きていくのは、難しかったといえる。

気になってた病気は、調べるまでもなく心配ないとのことだった。

・ネコ風邪➜ワクチン打ってるので大丈夫
・白血病➜避妊してるので大丈夫
・蟯虫(ぎょうちゅう)など腹の虫➜カエルを食べてなければ大丈夫。虫を食べるくらいでお腹に虫はわかない。

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病気が同居猫にうつる心配はなくなったものの、
しばらくマリアは、隔離しておかなければならなかった。

同居猫のレオン(オス)が、警戒して攻撃態勢になってるからだ。

猫は顔で相手を認識できないのか、知らない匂いに、
レオンは攻撃して相手をたしかめようとしている。

家の中を歩かせるときは、付き添って守ってあげなければいけなかった。

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帰還から、2日目。

猫たちは、この状態に慣れてきたようだった。レオンの攻撃姿勢は少し和らいでいた。

それでも、マリアは、人間といるほうが安心するのか、私の後をついて歩いた。

昼寝時、フラッシュバックが起きたのか、「ニャ~、ビャ~」と鳴きながら、
マリアは、じたばたと寝返りをひんぱんに繰り返していた。

捕獲するときのことを夢に見てたのだろうか?

あるとき、なでてたついでに、腰をぽんぽんと軽く叩いたら、
そのままよろけてしまったマリア。

捕獲するときのあの抵抗力は何だったのかと思うほど、体がかなり弱っている。

夜中は、見守れないのでケージの中へ。

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3日目。

レオンが、ついにマリアを家族の一員として認め、あいさつしてきた。

マリアのお尻の匂いを嗅いだのだが、とたんに「カーッ」とレオンは怒った顔になった。

たぶん、マリアがレオンのおしりの匂いを、かぎかえさなかったからだろう。

こういうマリアの不作法なところが、レオンをおこらせてるのだと私は見ている。

この日、レオンのお気に入りの場所で、マリアが昼寝してるのを見た。(・・・マリア悪い子)

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4日目。

マリアを一日中、家の中で自由に放しにしても、大丈夫になった。

ねこ同士のけんかの恐れはついになくなったのだった。Photo_3

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6日目。

マリアのうんちが、長く30cmもあった。

先生いわく、食べ過ぎのあまり、やわらかうんちとなって、長く連なって出てきたということだった。

脱走後しばらくは、飢えの記憶から、やたらとエサを欲しがり食べまくるものだが、
好きなだけ与えたら、調べると1日で二日分の量を食べていた。

これはさすがに少したべすぎなので、セーブしないといけない。

10日目。

エサの量は1.5日分の75gにしたのだが、
それでも足りないと、マリアは始終、鳴いている。

ほっておくと、あきらめて眠っているのだが、
気が付くと、人間の食べ物をあさっていたりするので、
大変だった。

この日は、家の中のゴミや台所を荒らして、
早朝から大掃除するはめに。

揚げ油をなめようとして、廃油缶を倒したらしい。

母は、「化け猫がいるよ」と嘆きながら掃除したそうだ。

もともとマリアは台所をあさる猫だったが、脱走でグレードアップしたらしい。

そろそろ「可哀想な存在」から、家族猫のマナーを教える時期になったようだ。

体も、ごつごつ感はなくなり、腰をポンポン軽くたたいても、よろけなくなるほど、体力が戻ってきた。

同居猫レオンとアリスも、マリアがいるのが普通のこと思うようになった。

昔と同じ生活が戻ってきた。

(おわり)

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2001年にも、飼い猫アリス(当時4歳)が脱走して、大変だったことがある。
マリアと違って、キャットフードしか食べない子で、かなり心配したものだ。
自然界にキャットフードなどないから、生きていけないのは確実で、みんなで必死に探した。
1週間後に、運よく見つけられたのだが、やせ細り、体重は1kg減の3.5kgになっていた。
行方不明だった間は、やはり何も食べてなかったのだ。

その時に、テレビで流れてたCMが、
麒麟ファイヤのキムタクと白猫のCM。http://www.youtube.com/watch?v=wB3uCTsIHjQ
私たちの「早く帰ってきて!」の気持ちと同調して、当時ものすごく泣けた。

他に、黒澤明の「まぁだだよ」の映画も泣ける。
原作は内田百閒の「ノラや」。
飼い猫がいなくなり心配してる飼い主の物語で、猫の演技に涙した。

猫がいなくなった人でないと、感じ取れないかもしれないが・・・。

2013年10月22日 (火)

飼い猫を探して④「偶然こそ奇跡」

5ヶ月ぶりに、マリアを目撃したのは、10月8日の、夕方5時のことだった。

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私が車を走らせてると、細い道の真ん中で、必死になって虫を食べてる子猫が目に入った。

久々にエサにありつけた感じで、車など気にせず、夢中で虫を食べている。

その猫がどいてくれないと前に進めないので、私はしばらくその子ねこを眺めることにした。

「子猫は生後1年未満くらいか?虫を食べるところはマリアと一緒だな・・・あれ?
柄も一緒だ! ・・・マリアだ!」

あまりのガリガリ姿に、すぐにマリアとは気が付かなかった。

あわてて車から降りると、ピピピピと車から警告音が鳴り、私を引き留める。
鍵を持って車から出ると音が鳴るのだ。
じれったく思いながら、急いでエンジンを切り、追いかけた。

走りながら、バッグからドライキャットフードの入った袋を取り出し、シャカシャカと振って鳴らすと、
マリアが振り向いた。

私は、地面にエサを置いておびき寄せようと、緊張しながら見合った。

そのとき、ふと気が付くと、右側から2匹の白い小犬を連れた散歩のおじさんが、間近に迫って来ているのに気が付いた。

もし、犬が吠えたり、私が「こっちに来ないでください」と大声を出したら、
マリアが驚いて逃げてしまうかもしれない。

どうしたらいいのか、私があれこれ思案してる間に、おじさんはこの緊迫した状況に気づき、おどおどした表情で、
私とマリアを交互に見ながら、目の前を横切って行った。

マリアは、暗い表情で私を見ていたが、正面に向き直ると、とぼとぼと建物の隙間へと消えて行ってしまった。

犬が去った後に、私はあわてて走り寄ったが、もう、マリアを見つけることは出来なかった。

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私の心の中は、マリアを目撃できたという喜びよりも、
捕まえる前に死んでしまうのではないか、という、不安に襲われた。

ときに幸せやチャンスは直前で逃げてしまうことがあるのだ。

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次の朝5時、私は焦りをつのらせながら、まだ薄暗い中を、
マリアを見かけた場所へとやってきた。

『猫を探すのは、夜行性なので真夜中がいい』
と聞くが、真夜中に来るなんて出来ず、この時間が限界だった。

だが、このあたりの野良猫たちは、人間に生活リズムをあわせてるようで、
空が明るくなった6時ごろに、ようやくあちこちから姿を現しだした。

それでも、結局マリアを見つけることは出来なかった。

再び、夕方5時にも、行ってみた。

猫には行動パターンがあるから、夕方5時に見かけたということは、その時間にまた現れる可能性がある。

だが、やっぱり見つけることは出来なかった。

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目撃から2日目の10月10日も、同じように朝6時から、
周辺の住宅街を見て回った。

昨日と違って、猫がいそうな場所が目に入るようになった。

ちょっとした草むら、フタの取れてる排水溝、草の生い茂った庭先、
空き家もあることにも気が付いた。

たまたま、散歩中の母が通りかかったので、一緒に草むらをのぞいて、探した。

2人なら不審者には思われないだろう。だが、草が深くてよく見えなかった。

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母のマリア捜索は、朝と昼の2回だけというので、
私は、‘夕方5時以降も探してくれないか’とお願いしてみた。

夕方のほうが見つける可能性が高いような気がするのだ。

だが、「やだよ。夕方歩くと疲れるから」と母は嫌な顔で言うのだった。

70歳過ぎた老人の体調はよく分らないが、
白内障も出てきてうす暗いところでも見えずらいのかもしれない。
無理強いはできない。

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夕方になり、昨日より15分早めの4時45分に現場に来た。

5時に見かけたからと言って、5時ちょうどに現れるとは限らない。

私は、路肩に車を止め、徒歩で、周辺を探し始めた。

少し歩いて一つ目の角を曲がった瞬間、駐車場にうずくまっている猫が目に入った。マリアだった。

目撃したあたりから、10m離れた空き家の駐車場の真ん中に、偶然にもマリアはうずくまっていたのだった。

だが、残念ながらマリアと私の間には、ジャバラの形をした駐車場用柵がへだてててあって、
近くへは行けない。

私はあせりながら、自分の車へと猫エサを取りに走った。

エサはおびき出したり、油断させるために使う。

私は、母へマリア発見の連絡することも忘れ、急いでマリアのところに戻ると、
柵の外側に猫缶の中身をあけた。

マリアは、私がそばに来たので一瞬2m奥に逃げたものの、
おいしそうな匂いが気になるのか、こちらをじっと見ている。

そして、私がエサから離れたのをみはからって、
マリアは、柵から上半身を出したりひっこめたり警戒しながら、食べ始めた。

そこへ偶然にも、母が現れた。

5時以降は出歩きたくないと言ってたのに、私のわがままをきいてくれたのだ。

私が、「マリアを見つけたよ」と指差すと、母は、「あれがマリア?」と変貌ぶりに驚いていた。

毛並みや顔立ちの美しかったマリアは、今やよくあるふつうの野良猫と見分け付かない。

私は、マリアを驚かせないように、にじり寄り、運よく体を持ち上げることに成功した。

ところが、マリアは、うなぎのようにくねくね体をよじり、後ろ足でひっかき、噛みついたりしたので、
私の腕は、持ちこたえることが出来ず、逃げられてしまった。

普通、ただの野良猫なら、ここでどこかへ行ってしまうものだが、
マリアは猫缶欲しさに、再び元の場所に戻ってきていた。

母は、それを見て、「ヒモを持ってくる!」と言って、自宅に取りに戻って行った。

私の指からは、血がしたたり流れている。自分の飼い猫であっても、素手は危険だ。

そこへ、犬の鳴き声がして振り向くと、昨日の2匹の白い小犬を連れた散歩のおじさんが
近くまでやってきていた。

こんどこそ邪魔されてはいけない。

私は急いでそのおじさんにかけより、他の道へ迂回してくれるよう頼み、引き返してもらうことが出来た。

そうこうしてるうちに、母は、手にカゴと軍手とヒモを持って戻ってきた。

私は、カゴを見て、つくづく自分の準備不足に、ようやく気付いたのだった。

おびき出す準備は出来てても、連れ帰る準備をまったくしてなかったことに・・・。

マリアがさっきと同じように、柵から体半分出しつつ猫缶を食べ始めたので、
私は、再びゆっくり近くへ歩み寄った。

そして、またしても運よく胴体を掴みあげることができ、暴れるマリアをさっとカゴに入れることが出来た。

ところが、フタを締め切る直前に、海老のようにおしりからするりと逃げられてしまった。

母は、それに気が付かず、私の両腕を挟んだまま、一心にフタを上から押し付けている。

私が「痛い痛い」といったので、ようやく母は手を放したが、
なんか二人そろって要領悪くて、意気消沈。

マリアは、少し離れた別の家にある車の下にもぐり込み、不穏な感じで鳴き続けている。

「ヴナ~ゴ、ギャ~ゴ、ギャ~ゴ・・・」

‘あれ食べたいのに!あれ食べたいのに邪魔する人がいる~!’といってるかのようだった。

今度の場所は柵はないものの、マリアはかなり興奮しているので、もう捕まえるのは難しそうだった。

母が近づくと少し離れた場所に逃げてしまう。

母と二人で、こまねいていると、「どうしたの?」という声がした。

振り向くと、ごんすけ爺さんが角を曲がってこちらへ歩いてくるのが見えた。

ごんすけ爺さんは、昔、ごんすけという名の柴犬を昔飼っていて、
我が家の犬が生きてた頃の、犬の散歩仲間だ。彼は、性格がおだやで、やさしい人である。

母が説明すると、ごんすけ爺さんは、私の置いた猫缶のかけらを拾いあげ、
マリアのそばに置くと、やさしくマリアに話しかけた。

「いいこだね。おなかすいてるの?」

するとどうだろう、マリアの異様なうなり声は、途端に半泣きのような甘えた声に変わったのだった。

マリアは、ごんすけ爺さんのそばに近づき、警戒しつつもエサを食べ始めた。

「ね?声が優しくなったでしょ?すごく、おなかすかしてるね」

と、ごんすけ爺さんは、私たちに言った。

彼は、20歳にもなる猫を飼ってたことがあって、猫にも慣れていた。

私は、ごんすけ爺さんがしたように、猫缶のかけらを、道に向かって等間隔で置き、
マリアがエサにつられて出てきたところを、3度目の正直で、カゴにいれることが出来た。

マリアはさっきとちがって、暴れず、カゴの中でおとなしくしている。

たぶん、ごんすけ爺さんの声掛けで、マリアは飼い猫だったことを思い出し、
私たちが飼い主だということがわかったのかもしれない。

ともかく、偶然が重なり、マリアを餓死寸前から救出することが出来たのだった。

つづく。

2013年10月20日 (日)

飼い猫を探して③「ガセじゃなかった」

「猫探してます」の張り紙は外してしまったが、ずっと、家族で手分けして探し続けていた。

近所を朝昼夕と猫の行きそうな範囲内を、全部は回れないので、
毎日違うコースを捜し歩いた。

でも、1回で歩き回れるのは1時間が限度。

普通の散歩と違ってかなり疲れる。

他人の家の庭先などをじろじろ見るわけだから、不審者に見られないかと緊張もする。

手分けして探したが、それらしきものは見つけられなかった。

猫なんていつも同じところに、じっとしてるわけではないから、
出合えるかどうかは、運でしかない。

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数少ない犬の散歩仲間からも情報をもらいつつ、Photo
「似た猫を見た」と聞けば、ちょっと範囲外でも、そこへ行って見に行ったりもした。

だが、大抵は、死体の情報。

「どこそこの道で、それらしき死体を見た」と聞けばやっぱり確認にしにいく。

生きてほしいいとは願ってはいるが、死んでしまったならそれはそれでしょうがない。

ともかく結論は欲しい。

死体なんてものは、カラスにやられたり、腐ったり、車にひかれたりで、
元の姿をとどめてないものが多い。

それでも、まじまじと柄を見て、マリアかどうか、特徴の違いを見つけては、ほっとするのだった。

この確認作業も、早さが大事で、ときには死体処理に来た清掃業者と鉢合わせになったりすることもあった。

「確認してないけど、もしやあの片づけられたのが、そうだったのか?」
という、もやもやを残さないために、業者よりはやく見に行かなければいけない。

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そんな日々を5ケ月間繰り返し、今月に入っては、「もう死んだのかも」とあきらめ、
マリア専用の猫エサを処分し始めた。

同居猫レオンやアリスは治療食で、マリアの市販のエサは食べられないので、
野良猫にあげることにした。

‘こんなに探してもみかけないのだから、
きっと、保健所という強制終了所のガス室に送られたに違いない’



と動物指導センターに連絡しなかったことが、ただただ悔やまれた。

そんなマリアの生存を完全にあきらめた10月8日の夕方に、
偶然にもマリアを目撃したのだった。

毛の柄や行動が間違いなく、我が家の飼い猫マリア。

ガリガリに痩せて別猫のようだったが、間違いなかった。

もう外は薄暗く、追いかけたものの見失ったので、明日本格的に探すことにした。

この周辺にマリアがいることは確かなのだ。希望が見えた。

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このことをすぐに母に話すと、「どのあたりで、マリアを見かけたの?」と聞いてきた。

私が図を描いて説明すると、

「あぁ、マリアがいなくなったころに、留守電に入ってた(情報の)場所と一緒だわ」と母は言った。

そう、当時、たった1本だけマリアに似た猫の情報の電話があり、
母が「言われた場所を見に行ったけど、三毛猫だったわ」と言った場所だった。

そういえばその留守電は母しか聞いておらず、場所も母しか知らず、
現場を見に行ったのも母だけだった。

一人の判断に任せず、私もその現場へ見に行くべきだったと後悔した。

でも、「情報は間違いだった」と言われれば、「そうなんだ」と思ってしまうだろう。

猫はうろうろするものだし、同じ場所に、数匹の猫がいたりすることもあるのに、
どうして鵜呑みしてしまったのか?

猫のこと分ってるはずなのに、
たまたまそこに違う猫がいただけで、「あれはガセだった」と判断するなんて、本当に失敗だった。

あの唯一の情報提供者は、こうも言ってたそうだ。

「あきらかに野良猫とは思えない猫がいるから、すぐ見に行ってごらんなさい」

毎日通る道沿いの一角にずっと居たマリア。

場所を知っていれば、毎回、気にして見ていたのに・・・。

あまりのショックに、私は打ちひしがれたのだった。

つづく。

2013年10月18日 (金)

飼い猫を探して②(マリアの生い立ち)

飼い猫のマリアが脱走したが、それほど心配していなかった。

マリアは何でも食べる子で、簡単に虫を捕まえては食べることが出来る。

(私の知っている飼い猫たち、野良猫含め、虫は食べない。
つまりマリアはサバイバル能力にすぐれているといえる。)

しかも、生後5ケ月(普通もらわれていく年齢は3ヶ月くらい)と大きくなるまで、
野良猫グレに育てられながら、野生で生きてきてたので大丈夫だと思っていたのだ。

自然で生き抜くノウハウは持ってるだろうと。Photo
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そんなマリアを飼うことになったのは3年前、
ある出来事を目撃したからだった。

当時マリアは多くの小学生に人気で、
かわいがられていた。

なでたり、抱っこしたり、扱いは人形ごっこの延長のような感じで
子供たちに、かわいがられていた。

そうしてるうちに、中には扱いが乱暴な子供も出てきて、
足を持って振り回したり虐待じみた行為をしたりすることがあった。

人間慣れしてるということは、そういう危険もあるのだ。

行為がエスカレートする前に、助けないわけにはいかなかった。

わが家には、アリス(メス)とレオン(オス)の2匹の猫がいて手一杯だったが、
とりあえず引き取ることにした。

家で飼えない場合、やることは基本、里親探し。 

・『犬猫里親探しボランティア会場』に連れて行ったが、
たくさんの子猫たちと比べたら生後5ケ月は成猫に見えて、欲しがる人はいなかった。
 

・「地元新聞の里親募集」も試してみたが、掲載は1か月後で、、
欲しい方が現れたこともあったが、思った以上に大きいということで断られた。

(6ヶ月じゃねぇ・・・sweat02もう大人同然だよ)

・かかりつけの動物病院でも里親探しの張り紙を貼らせてもらえるが、そうそう連絡は来ない。

結局、もらい手が見つからず、わが家で飼うことにした。

だが、とにかく同居猫と相性が悪い。Photo_2

レオンとアリスが「カーッ!」と声をたてて怒る。

10年以上この2匹を飼っているが、怒った顔を見るのははじめてだった。

これでは猫のストレスがたまりそう。

時が解決してくれると願ったが、まったく変化なしで、
3年経った今でも相性悪かった。

世間に見る「猫の抱きしめあい」や「狭い箱にぎゅうぎゅう詰め」など、
わが家ではまったく見ることは出来ない。

そんなわけで、猫が遊びたそうにしてるときには、
私が相手してあげなければいけなかった。

ねこ同士で遊べれば、みんなが幸せなのだが・・・。

食べるに困らないが、マリアにとってはまったく楽しくない環境といえた。

広い自然の中で暮らしたほうが幸せなんじゃないか?

せまい家の中は、息苦しいのではないか?

常々、そんなふうに罪悪感を感じていたので、
マリアが脱走したとき、
‘やっぱりこの家は嫌だったか’と思ったのだった。

マリアの本当の幸せは、外にあるのかもしれない・・・。

外のほうが幸せなら無理に連れてくるのは酷だし、
でも、しばらく飼い猫だったものが自然で生きていけるのか、それも疑問。

どっちが、マリアにとって幸せなんだろう?

私の気持ちは揺らいでいた。

つづく。