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カテゴリー「人間だもの」の20件の記事

2015年5月11日 (月)

ある造形士の物語

その男は、腕のいい造形士だった。

彼の作った作品は、人々の心をなごませ、幸せな気持ちにさせた。

それはまるで魔法のように、驚くほどのパワーを発して、見る人の心を癒した。

そんな彼のことを知りたいと、取材陣たちが彼のもとにやってきたのだが、
彼の置かれてる現状に絶句した。

どこにでもいそうな気の弱そうな造形士に対して、その妻は、まさに悪妻と呼べるものだった。

取材陣に対して妻は、夫の愚痴を並べたて、
いかに自分がさえない夫に嫌気がさしつつも尽くしているかをアピールしまくった。

「家の中に夫の存在を感じるだけでイライラするの。
でも私はちゃんと彼のために風呂を沸かしたり、食事を作ったり、頑張ってるのよ!
むしろみんなは私に感謝してほしいわ!」

造形士の夫はそのわきで、下を向きながら、困ったように笑っているだけ。

かつてこの二人は仲睦まじく、理解しあったこともあったのだが、
年月を経て、妻は外へ外へと気持ちが働き、
反して、夫は内へ内へと向かい、いまや夫婦は対極の位置にいた。

時に人は、何かを極めようとすればするほど、挙動不審とも思えるような雰囲気をかもしだすようになって、
そんな夫に、妻は理解できないし、我慢できないことだった。

周囲に聞き取りをしてわかったことは、
妻は夫が稼いだお金のほとんどを美容やファッション、海外旅行など、
すべて自分のためにゴージャスに使っているということだった。

夫に感謝する気持ちなど1ミリもない。

それに対して造形士は、どこにも行かず、部屋に閉じこもって、ただただ作品造りに没頭してるという状況。

わが家というのに、造形士は、暴言を吐かれないために、
家の中で妻と鉢合わせにならないよう、こそこそと生きてるのだった。

妻から暴力は振るわれないものの、暴言や罵声、悪態は、
彼の体に異常をきたし、何度も胃潰瘍などで入退院を繰り返していることも分かった。

妻からの虐待に不安を感じ、彼の命の危険を感じた取材陣たちは、
彼を助けようと、いろいろ手を尽くして、別居させることに成功した。

悪妻は、家を立ち去る造形士の背中に向受けて、

「あなたはけっして私から離れることは出来ないのよ!!」

と暴言を吐いた。

.

造形士は、生まれて初めてと思えるほど、リラックスした生活を迎えることになった。

広々とした作業場と住まいで、家事など全般はスタッフがやってくれる。

彼はのびのびと、妻の陰に恐れずに、作品作りに励むことが出来るようになった。

そうこうして、やがて彼は自信を取戻し、もともと人の好い性格が効して、人気上昇、
テレビ出演、講演などにも呼ばれ、
あちこち世界を飛び回るような生活になって行った。

同業者とのパーティー、サイン会、握手会、その合間を縫っての作品作り。

今までのノウハウがあるから、基本を踏まえてやるだけで、ちゃっちゃと作品を完成することが出来た。

だが、そんな心のこもっていないものは、見てるものにもわかり、しだいに人気が落ちて行った。

そして売り上げはどんどん下がり、「とげとげしさを感じる」とまで言われるしまつ。

造形士は、ショックを受けた。

‘自分こそが、一番の、人々の心を癒す存在だったはずだ!‘

焦りを感じた彼は、人前に出るのをやめて、作品造りに没頭することにした。

昔のように、狭い部屋に家具配置を再現し、食事もつつましいものに戻した。

だが、作品に魂がこもらない、見てるものに感動を与えない。

どうやっても前のようないい作品を作ることが出来なかった。

彼は、ノイローゼになりそうなほど憔悴しきってしまった。

そんなある日、彼は夢を見た。

妻に悪態をつかれる自分。

それは、とげのような、いや、爆弾ほどの威力がある妻の言葉に、体全体に身震いを覚えながら、
部屋に逃げ帰り、半分意識がないような状態でぶつぶつ独り言を言いながら、
作品に向かっている自分の姿だった。

‘そうか!自分を癒すために私は作品を作っていたのか!
それが、見てる人にも伝わって、癒してたんだ!‘

彼は、「自分を癒すという目的」が、最高傑作を作り出すことに気が付いたのだった。

.

造形士は、心配する周囲を押し切って、妻のもとに戻った。

妻のもとにいれば、また体を壊し、入院を繰り返すことだろう。

場合によっては、早死にしてしまうかもしれない。

だが、いい作品を作れないということは、死んでるのも同然だとおもえた。

死ぬぎりぎりまで、いい作品を作りたかった。

玄関のドアを開けると、仁王立ちした妻が、

「言ったでしょ。あなたは私から離れられないって」

と言って、勝ち誇った表情で見下ろしていた。

落ち込んでいる人は、想像力豊か

そう心理学者が言っていた。

2014年2月24日 (月)

備忘録・人の手助けのコツ

NHKの番組 2014.2.17放送
スーパープレゼンテーション」の「人を助けたい?だったら黙って人の話を聞け!」から

NPO代表 開発援助コンサルタント アルネスト・シローリ(イタリア人)の体験談
 (※7割だけ抜粋。少し編集)

Photo

『 若いころ、1971年から1977年の7年間、アフリカのザンビア、ケニア、アルジェリアなどで、
イタリアのNPOの一員として技術協力活動をしていました。
しかし、我々の取り組みはすべて失敗に終わりました。

◆最初の失敗談・「飢えを心配して無理に‘農業’をやらせた」◆

最初の取り組みは、ザンビア人に農業を教えるというものでした。
当時私は21歳。
我々はイタリアの野菜の種を持ってトマトやズッキーニの育て方を教えようと思いました。
でも、(なぜか)現地の人々はこれに感心ゼロ。
だからお金をあげて(わざわざ)来てもらった。
肥沃な土地があるのに、彼ら農業をしないなんて(おそらく、やり方を知らないのだろう)’
と、理由を聞かず、
間に合ってよかった!これで彼らを飢えから救える
と、私は、ただこう思った。
そして、イタリアで作るより大きなトマトがなった。
我々は彼らに言いました。「農業って簡単でしょ?」と。
だけど、トマトが熟れたころに、カバが200頭ほどやってきて全部食べちゃった
彼らは「だから農業はしないのさ」と言う。
「先に行ってよ!」と我々が言うと、
「いや、聞かれてないし」との答え。
アメリカ人、イギリス人、フランス人も同じように失敗してた。
西洋諸国が援助した金額は、50年で2兆ドル。(これ全部無駄になった金額だ)

西洋人は帝国主義的で植民地主義的です。
人との接し方は、2種類。「偉そう」か「父親的」のどちらかです。
「父親的」ならば異文化の人を自分の子みたいにかわいがる。
いっぽう、「偉そう」というのは、召使みたいに扱うこと。
白人はアフリカで「ボス」と呼ばれている・・・。
(つまり、「偉そう」って現地の人は感じているのだ)

◆自分のアイデアを相手に押し付けない、のが大事◆

(この頃に読んだ)シューマッハの本「スモール イズ ビューティフル」に、私は衝撃を受けた。
それには「経済開発を行う際、助けを求めてない人は放っておくべきだ
と書かれてあった。
援助活動でもっとも重要なのは、相手を尊重すること」だとも。
僕はこのとき27歳。
そしてこう決断した。「相手からの働きかけを待つ!」と。
そして「事業促進」という仕組みを考案した。
こちらからはいっさい働きかけたりせず、ひたすら相手に尽くす!」(を目標に)
人々が成長する手助けをするのだ。
何をするかというと、まず「黙る」。
事前に何かを考えたりせず、会ってみて相手の話を聞く」のです。
オフィスではなくカフェや飲み屋で会います
我々は拠点を持たない。
そして相手が打ち解けたら、何がしたいかを教えてもらう
一番大事なのは(相手の)やりたいという「情熱」。
こちらから提案しても相手が嫌がったら意味がない。
そして(やりたい仕事が成功するよう知識などを与えるなどして、)
我々はそれを手助けするのです。
自分の力だけで成功する人などいないからね。

(ただ、優秀な人材を探すために)地域集会をするのは意味がない。
なぜかって?地域集会には起業家はやって来ないからですよ。
集会に来てこう言うわけないでしょ。
「お金をこう使いたい」とか「こんなチャンス見つけた」とかさ。
(おいしい話をわざわざ人前で話す人はいないですよ)

(ではどうするかというと、)事業における「かかりつけ医」をつくります。
1対1で対話できるようにし、秘密やプライバシーを守ると約束して、ひたすら尽くします。
親身になって、ビジネスの相談に乗ってあげて、
好きなことが仕事として成功するように手出すけをするのです。

◆成功例◆
はじめ、私はとにかく街を歩き回りました。
3回目にようやく依頼があり、
私は、あるマリオの男性が自家製の魚の薫製をレストランに売るのを手助けしました。
すると次は、漁師たちが「こっちも頼むよ」というので、
彼らのマグロの取引を手伝いました。
地元の缶詰工場に1キロ60セントで売るのではなく、
寿司用として日本に1キロ15ドルで売ることをすすめたのです。
そうして次々に依頼がくるようになった。
※セントは1ドルの100分の1。1ドルが100円だとしたら1セントは1円。

◆起業は仲間がいて成功する◆

あと起業家には、企業についても理解させなければいけません。
どんな規模の会社でも次の3つが必要だとね。
良い商品」「良いマーケティング」「きちんとしたお金の管理」
製造、販売、お金の管理、全部じぶんで出来る人はいません。
(過去の成功者の事例を見てもそうです。かならず起業始めから仲間がいるのです)
(というわけで、)われわれは、(起業家たちに役立つ
知識を持った)アドバイスできる人たちを集め、ひき会わせます。

場所はやはりカフェや飲み屋。
「そこにあなたの仲間がいます。あなたが成功するよう手助けする仲間です」
と我々が紹介すると、
そこで‘仲間’がこう言うのだ。
「作れる?売れる?お金の管理は?出来なければ誰かを紹介するよ。」

こうして地域活性化していく。
地元の力で地域おこしが出来る。

地元の(こういう仕事がしたいという)情熱、パワー、想像力を活用すればいいのです。』

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何もしないとか、怠けてるように見えても、じつはやりたいことがあって、
でもどうしたらいいかわからなくて、行動できないだけかもしれない。
頭ごなしに叱らず、一度聞いてみたらいい。
「食事しながら」という行為は、たしか会話が弾みやすいという効力があったような・・・?
起業に限らず、「黙って相手の話(言い分)を聞いてみる」は大事だと思う。
その子が行動したくなる何かを引き出せるかもしれない。

2014年1月31日 (金)

ToとDear

小学6年のころ、卒業を間近にした私たちは、
15㎝サイズほどののサイン帳を片手に
先生や友達からサインをもらったりあげたりしていた。

みんなとは中学に行っても再び会えるだろうと思ってはいたが、
後に、知らぬ間に卒業と同時に転校してしまってる子も数人いることを知って、
サイン帳は、なおさら貴重なものとなった。

一人の友だちが、ある男性教諭のところにサインをもらいに行くと言うので、
わたしもついて行くことにした。
友だちはこの先生の授業を受けたことがあった。
私は、この先生には一度も教わったこともなく、話したこともないが、
全校朝礼で立ってる姿を見て、私は知っていた。
篠田三郎似の若くてハンサムな先生だった。

先生は自分の席に座っていて、私たち2人がサインを求めると、こころよく書いてくれた。
友だちには、「Dear○○(友達の名まえ)」と書き出し、
励ましや希望のことばを書きサインをした。
私にも「君のことは知らないけど」と先生は言いつつ、
同じように書いてくれた。
ただ、書きだしは「To」だったので、
私は不思議に思って、「どうして違うんですか?」と聞いた。
すると先生は、ちょっと気まずそうな表情で、説明してくれた。
今では覚えてないけど、たぶん「知ってる子と知らない子の違い」と言ったように思える。

中学生になり、英語を習って
「Dear(ディア)が、親愛なる~へ」で「To(トゥ)が、~へ」だということを知った。

なんだかショックだった。
自分でもよくわからないが、とてもショックだった。
悲しくて悔しくて、つい怒りにまかせてサイン帳もろとも破り捨ててしまった。
いったい何が悲しいのだろう?
差別感?疎外感?
友だちと同じように「Dear」で書いて欲しかった、と先生の正直さに腹が立った。

でも、わたしが先生の立場だったら、同じようにしただろう。
先生からすれば、ほんとうに「知らない子」なのだから。
先生は、ただ当たり前のふつうのことをしただけなのだ。

それでも、それでも、
悪口や悪意でないというのに、どうしてこんなに心が傷つくのだろう・・・?

でも、いま思えば平等に愛してほしいなんて、ほんとにずうずうしい話だ。
私だって、その先生の向こう側に「ウルトラマンタロウ(篠田三郎)」を見ていたのだから・・・。

2013年12月17日 (火)

いじめの定義

少し前の話だけど、ココログ広場で出会った中学生の女の子が、父親の暴力から逃れるため、
母親と弟たちと共に他県に夜逃げしてきたのだと言った。
私は、長女であるその子に「お母さんも大変だから、家事など手伝ってあげてね」とコメントを送った。
すると、「やってます!」と、少々怒った様子の返事が来た。
その途端わたしは「あぁ、やっちまったな・・・」と落ち込んだ。
さんざん時間をかけてコメントを考えたのに、親目線・・・。
年齢が出ちゃうものだ。
そのあとその子がどうなったのかと「マイページ」をのぞくと、
同じ中学生という女の子が、なぐさめのコメントを送っていて、うまくいってるようだった。

ひどい状況は理解してるのに、ズレた言葉を返してしまう。
相手の心の波長に合わせることは難しいものだと思った。
いじめの場合であっても、たぶんありがちな言葉を投げかけてしまうだろう。
「あなたにも悪いところがあるからじゃないの?」「気持ちを強く持ちなさい」・・・
自分だって、いじめられた経験もあるのに、
自分に非が無い場合でも、いじめられた経験があるというのに、この心理。

今回、このいじめ討論番組を見たけど、やっぱり、大人には止めに入るのは難しいと感じた。
解決方法にはなってないけど、それぞれの立場からの見方がまとめられてたので、
ところどころ抜粋してみた。

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首都圏スペシャル『聞こえますか? 子どもたちの‘心の声’が』 
                          NHKスペシャル 2013年10月25日放送から

 
司会・斉藤孝信、一柳亜矢子、大沢あかね
尾木直樹(中高で22年間教員のあと、教育評論家に)
 
菊池省三(小学教諭・コミュニケーションを重視する教育を実践)
永原経明(いじめ対策を指導する責任者)
小森美登里(NPOジェントルハートプロジェクト理事・11年間いじめ防止活動を続けている)

◆いじめられた子の告白◆ 「いじめの相手は、仲良かった友達。または転校先」

体験談① 「いじめの原因がわからない」
   私は友だちだと思っていた人たちから無視されたことがあります。
   最初これはいじめだ、とは思わなくて、明日になればすべてが元に戻っていて、
   おはよう!とあいさつしてくれると思っていた。
   どうして私が近づくと逃げるの?
   どうして?理由が全然わからない・・・。
   私の顔が気持ち悪い?理由はほんのささいなこと。
   私をいじめて楽しんでいる。
   私のことが気に入らないなら、はっきり文句を言ってくれればいいのに!

体験談② 「いじめは面白半分のあそび」
   どこからがいじめなのかわからない。
   いじめてるほうは、はじめは嫌がらせとか、面白半分でしてるかもしれない。
   でも、それがどんどんエスカレートしていき、ひどくなっていく。

体験談③ 「はたからは見えない言葉のいじめ」
   ぼくは、前は仲良しだった友達に休み過ぎからいきなり冷たくされて
   話すのがとても怖くなった。
   笑っているときは怒っていないのかと思ってけど、
   話しかけると「何?」とか「はい?」とか強く言われて、
   何も悪いことしてる覚えはないのに、冷たくしてきます。

体験談④ 「誰にも相談できない」
   自分は生きている価値なんかない。
   親に言ったら信じてもらえないだろう。
   友だちに言ったらバカにされるだろうと思っていた。

◆大人の意見① 「いじめになる原因とは」◆

大沢「子どもたちはなぜいじめられてるのか分らない、とか、
   ほんのささいなことから始めった、なのに最終的には死を考えるまで、
   子どもの世界だけで子どもが追いつめられる現状は本当に恐ろしいことですし、
   親は何とかしてあげられないのかな?という思いです」

尾木「共通していえるのは、人間関係がわからない。
   転校していじめられて死にたいと思ってしまう。
   友達関係がうまく作れないトラブルなんですよ。コミュニケーションが取れない。
   先生は転校生が来たらそうなるのは分ってるのだから、
   何か事前の指導だとか関係を作るとかできないのかな?
と思いますね」

菊池「理由が全然わからないというのは、
   子どもの人間関係は一面で、「好きか嫌いか」「合うか合わないか」「強いか弱いか」の
   とらえ方でやってると思う。

   理由はないのだけど結果的にいじめになってくる。

永原:「いじめは生きる力を失くす。
   いじめを受けてる子は、孤立感をおぼえたり、自信喪失したり
   最終的にはじぶんなんかいなくてもいいんだという気持ちになってしまう。

尾木「関係が密であるほどいじめが出来てしまうのです
   目を合わせないだけでも、仲良しグループの中ではいじめが成立してしまうのです。
   だから、ほとんどのいじめが友だち関係の濃い仲で起きている。
   成長する過程で友だちとのトラブルは大事だけど、どうそこから脱出できるか、
   先生たち親たちも関係性を見てて支援していかないと、いじめから脱出できない。」

◆いじめられた子の告白②◆ 「大人に相談したけど・・・」

体験談⑤
   先生は、周りでいじめが起きていても気が付かない。
   相談しても先生は何もしてくれなかった。死にたいと思った。
   お母さんが話を聞いて転校させてくれなかったら・・・。

体験談⑥
   小中学校いじめにあっていました。
   いじめの原因は忘れましたが、学校じゅうが敵に見えました。
   いじめはいじめる側にとっては最高の娯楽なのです。
   はじめはちょっとしたケンカからはじまったものでも、
   自分が優位になったとおもったら差をつけるのが楽しくなるのです。
   そしてそこから標的へのネットワークが広がるのです。

体験談⑦
   味方だと思っていた、お父さんやお母さんに、
   「なんでそんないじめてた人のことを言わなかったんだ」といわれ、
   お母さんから、「そんなことされてまでやり返さないのはいいけど、
   どんどんエスカレートするよ。それで死んでも仕方ない」と、言われたのが相当ショックで、
   お風呂でずっともぐって死のうとしました。

体験談⑧
   友だちから悪口をいわれました。
   すぐお母さんに話しました。
   でも「すぐ終わるから大丈夫」といわれました。
   そして次の日学校へ行きましたが
   悪口を言われたまま、教室で一人になりました。

体験談⑨
   いじめられてることに家族が気が付かないのは、子どもが隠しているからだ。
   親には心配かけたくないし、ばれたら先生に連絡されて、
   先生たちがいじめっ子を呼び出して、
   「どうしていじめるんだ」なんて質問した日には先が見えている。

   子供と大人の考えは違う。
   大人がこうすればいじめが止まると思うことは、
   いじめをエスカレートさせる。

体験談⑩
   小学3年生のとき、クラスの子に、蹴られました。
   担任の先生に言うと先生は忙しくて「今は出来ません」と言われました。
   すごく悲しかったです。
   でも、違う先生が助けてくれて解決してくれたので、すごくうれしかったです。
   でもなぜ最初に言った担任の先生は助けてくれないの?

体験談⑪
   何もしないでください。心配されても重いからほっといてください。
   大人に口出しされたら頭のなかがぐちゃっぐちゃになって何も考えられなくなるし、
   大人の意見なんて子どもの求めているものじゃないし。
   必死で子供の気持ちをわかろうとする大人なんてムカつくんです。

体験談⑫
   母親から「やられたらやりかえしていい」と言われました。
   でも出来ませんでした。
   やり返しがやり返しになっていくからです。
   「強くなりなさい」とも言われました。強くなれませんでした。

 

◆大人の意見② 「先生が止めに入らないのは?」◆

斉藤「大人が支えればいいかと思っていたら、
   大人の支えが真逆になるケースこともあるんですね。」

大沢「いじめられたらやり返していいよ」「強くなりなさい」って言っちゃいがちなところがあって、
   そうじゃないんだなと思いました。」

尾木「弱い者いじめという1980年に定義されて、
   いじめられるのは弱いからと思われるようになった。
   子どもは大人に言わなくて頼ってこないのは、
   思春期に入てくると、心が親や先生と離れていくんですよ。
   子どもの中の共依存関係に入ってくるんですよ。友達が一番大事。

   アンケートで誰に助けてほしいかと聞くと『友達』というの。
   親でも先生でもない。だから友達の中で助けて生き行ける力を付けることが大事。
   小学5年生になると親離れ先生離れになるから友達の世界に依存するようになる。
   そこでいじめが起きる。
   離れている先生や親に言うのはプライドに関わるから、
   自分たちで解決したいと思う。大人に頼るのはできない。
   小学低学年なら出来るけど。中学、高校は出来ない」

菊池「いじめは、見つからないように、というのが初期の段階
   現場の先生は小さなサインを見逃さないようにするかが問われている

大沢「先生に相談していじめがエスカレートしたらば、解決方法が見つからないですよね」

菊池「(良く調べもせずに、)現状に先生がパンと行ったら、
   表面的な指導とおもわれて、先生と子どもに心理的な距離が出来る。
   ていねいに、いっじめが1年間なら1年間時間をかけて指導しなければいけない。」

尾木「子どもたちからの相談を毎日受けるけど、
   「先生も一緒になっていじめる。先生は助けない」と
   子どもたちが言うことがショックだった。
   現場を見るとそういう先生に会ったことはないのに、
   どういうことかというと、
   先生は「その子にも問題がある。その子が煮え切らないから」とか
   「うそをいうところがあるから」とか、
   担任にはその子の問題点が一番に見えているから、止めない。
   ほかの先生はそれが見えていないから「いじめ大変だ」と止めに入る

   感性の問題。
   先生は「絶対にいじめダメなんだ!」と断ち切らなければいけない。
   その子に問題があると思ってはいけない

   先生は‘成長させることが仕事それでお給料をもらってる’と思ってるから、
   「嫌なことは嫌といえない(という性格の)この子にも弱点があるな。
   いじめはよくないけれども・・・」という気持ちがちらっとでもあれば、こどもは見透かします。
   みんなの前で(欠点を)注意することは、いじめてもいいとお墨付きを与えたことと同じ。
   だから、(子どもは、先生がいじめに加担したと思う)
   子どもの見方と先生や大人のみかたはだいぶ違う。」

体験談⑬
   私の場合、傷ついた原因は先生です。
   先生は私の話を聞かず、ずっと先生に怒られ続けました。
   先生に相談しても無駄なのかなと思いました。

尾木「親御さんが証拠品を持っていじめの訴えに来たことがあります。
   子どもが日記に書いて『いじめられる』「死にたい」と書いてるのに、
   先生は花丸をしてきてるんですよね。
   「○○ちゃんは強くなったわね」と赤のペンでコメントが書いてあるんです。
   先生は「意地悪をしなくなったでしょう?」とコメントしているんです。
   本人(いじめられてる子)はいじめだといってるのに、
   先生にとっては、いじめてる子もいじめられてる子も、見えてるから、
   いじめてる子が多少腕白で我が強いなと見えてても、「(ただの)意地悪」だと、とらえちゃう。
   それが減ってきたら、「よくなってきたよね」と「△△ちゃんも強くなってきたよね。」と
   強さの問題にしちゃうんですよね。」

はじめにいじめられたとこどもが訴えた時の親や先生の対応が非常に大事。
こどものつらい気持ちに共感する。
とかく大人は、「事実はどうなの?」「こうすべくではないの・」と考えがちだけど、
まず子どもの辛い気持ち切ない気持ちに寄り添うこと。

◆親にできることは?◆

小森「親が出来ることは、そんなにたくさんなくて、
   子供からの情報、自分の耳で聞いた情報を学校に投げ入れることは出来ますけど、
   そのあと現場で先生方がどういう対応をしてくれるかが問題。
   どういう形でも連携が確立が出来てなければ、お任せしたまんまになってしまう。
   対応を知らない先生方がどうしたらいいかわからなくて
   「しばらく様子見て見ましょう」としてるうちに深刻になってしまったりすることも。
   相談して問題を大きくされるんだったら、現状維持のママのほうがましだと、子どもは思う。
   親や先生が子どもたちから信頼される大人になることが、大切。

尾木「親の80%が子供に『いじめはいけない』と教えていない。
   ‘人権侵害は許さないよ、いじめは心を傷つける行為’だと、
   ちゃんと言って教えなければいけない」

◆いじめる側の意見◆ 「いじめなければ、いじめられるから」

 

体験談⑭
   いじめを何度もしていました。
   いじめを先生に指摘されればその時はやめるけど、なぜだかまたいじめてしまいます。
   その子はいつもへらへら笑っている強い人です。
   ひどいことしても大丈夫だとみんな考えていました。
   いじめで自殺する人は知っていました。
   でも身近な現実として受け入れていませんでした

体験談⑮
   いじめはやってはいけないとわかっていました。
   でもわかっていてもやってしまいます。
   つい、周りがやっていたので、いじめをやってしまいます

体験談⑯
   自分はしたくないのに、
   友達が「一緒にやろうよ」と無理やり誘ってきて
   私はイヤだということが出来ませんでした。
   ‘こんなことするのはイヤだ’でも仲良しだから言えない。

           ◆集団いじめをしない方法 「Rの法則の番組から 10代の意見」
              ・
いじめや悪口が始まったら、みんなが興味ある話を持ち出して
               気持ちをそらす。
              ・いじめをしないグループに少しずつ仲良くしていき、
               グループから抜け出す。
              ・先生にわかるようないじめをわざとやり、
               いじめグループに目が行くようにする。

◆大人の意見③◆ 「いじめは、いじめる側に問題あり」

斉藤「いじめる側もいじめる理由が分ってないんですね」

尾木:「いじめる側もこういう理由があったからいじめたということが書かれてないですよね。
   みんないつのまにかいじめていたとか、相手がへらへら笑っていたからとか、
   強い子だったから、って。
   プライドを守るために笑ってごまかしているというのに、
   いじめる側に共感力が無いんですよね。
   こういうこととやっていたら相手はつらいだろうというイメージがわかない。
   いじめる側の問題だと、ぼくは思います。
   

大沢「いじめてる子は家庭に問題を抱えているとも聞くけど?」

小森「そういうのもあるだろうけど、子どもたちに聞いた中では、
   ねたみ、そねみみたいなのがあって、
   自分にないものを持っていることが受け入れられない。
   うらやましかったり、くやしくなったり、そんな感情があったり。
   いじめることによって『いじめてる同志の団結力がで強くなるんだ』、と思ってる。

   被害者にとっては恐ろしい状況だ。

いじめる側の環境も繊細で苦しんでいる?

いじめられる側から、いじめる側になった子も・・・

永原「いじめ行為があったというときの、先生の指導が大事。
   丁寧に事実を調べて、いじめをしたがわの子どもに対して
   どうしていじめ行為をしてしまったのか、という問いかけをしていく丁寧な仕事が大事。
   いじめる側もいろいろ背負っていて、
   『なかなか勉強がうまくいかない』とか、『家庭が安らぎの場になってない』とか、
   そういう背負ってるものに目を向けて解決していくのも大事。

子どもの不安感はどんなものがあるの?

小森「無視は精神的に厳しい状態で恐怖もある。
   圧倒的な恐怖を目の前にすると相談もできないし、
   加害グループから さからうこともできない。 
   その学校に通うため、学校で孤立しないために苦渋していきている」

大沢「いじめをすれば団結力が強まるから、みんながいじめてるから、
   自分もいじめなければいけないという状況は大人が止めなければいけないですね」

菊池「誰かをいじめなければ、自分がいじめられる・・・
   教室が安心できない空間になっている。」

いじめる子は強い、いじめられる子は弱いと思いがちだけど、
いじめる子は、いじめることによって自分が強いと示したいう心理もある。
間違いを正さなければいけない

いじめる子はストレスを抱えている。
‘その時は何となくイライラしていた’‘ストレス発散’としていじめ

司会「ストレスはなんなのか?、不安感は何か?子供たちは何を不安がっているのか?」

菊池:子供たちは「自分は自分でいいんだ。という自信が無い。
   というのが根底になるんではないか。
   一番になったからえらいね。一位だからえらいね、という価値感しか
   子供たちはもっていない。」

こういうところは僕とは合わないけれど、こういうところは立派だねというところを
他面的に認めあえば、他人の良さをお互い尊重し合う安心できるのではないか?

尾木「今の学校は、先生も競争的な見方だし、
   実際一人一人の個性を認めていないんですよ。
   『あなたは、忘れ物が多いとか遅刻をしがちだ』とか、これを個性だとは言いません、
   悪いところは無くなればいいけど、『この子はよくない子』という目つきをしちゃえば、
   クラスのこは分りますよね。
   日本は一斉主義、集団主義というかどこの学校もこのやり方で動いてるんですよ。
   『一人一人を認めよう!』とどこの学校もいってるけど、実際はなっていない。

◆いじめのサイン・兆候◆
友だちから不快なあだ名で呼ばれいいる
先生とめを合わせなくなる
ぼんやりしてることが多い
忘れ物が急に多くなった
登校時に体の不調を訴える
必要以上にお金を持っているなど。

--------------------------------------------------------------------------

いじめられる体質・・・
いじめられ続ければ、そういう体質になっていく。
みんなと同じようにしていても、自分だけ怒られたり、ひどい扱いを受ける。

社会に出れば、いじめの相手は、親密な相手(仲間や友達)ばかりではない。
会社の仲間はもちろん、店の人だったり、取引相手だったり、
はじめて行った場所の人からでさえ、嫌がらせをしかけてくる。
大人の世界でも、いじめはあるのだ。

なにが原因か自分ではわからない。
見た目なのか、しぐさなのか、しゃべりかたなのか?
たしかに、他人を見て、何かヘマや悪いことをしたわけでもなくてもないのに
イラつかせる人はいる。
だからといって、私はいじめはしないけど・・・。

なにが他の人と違うのかは、ほんとうに自分では分らない。
『こういうふうにするんだよ』と見本でも見せてくれればいいが、そうはしてくれない。

私の場合、どこに行っても、一貫して「ダメな人のくせに」という見方をされてきたように思える。
仕事が出来ても、出来なくても。
最近になって、ふと母や姉がいつも「ダメなくせに」という扱いで私を見てることに気が付いた。
家庭内での立ち位置が、社会での立ち位置に比例してるのかもしれない。

・・・・うまくまとまってないし、途中でめんどくさくなっちゃったけど、せっかくなのでUPしときます・・・

2013年9月 8日 (日)

「なぜ自殺を止め・・・」の感想文

NHKの「僕はなぜ止められなかったのか?~いじめ自殺・元同級生の告白~」を見た。

真矢くんは、いじめを苦に、中学3年生だった6月7日の12時45分頃に自殺した。
自殺する直前には、15人の友達にメールを送り、親友の小島くんだけには
「もう恨んでないよ」という言葉を送った。
小島くんは、そのときたまたまケータイを自宅に置き忘れ、メールを見たのは6時間後のことだった。
「自分に自殺を止めてもらいたかったのではないか?」「自分なら止められたのではないか?」
自殺から3年経った今でも、高校3年生になった小島くんは、
「助けられなかった」という後悔の念から、
月命日には、毎回、真矢くんの家に数人の友達とともに泊まりに来ている。
といった内容。

いじめ専門家との話し合いなどはなかった。
今も悩み悲しみ続けている家族や小島くんに対するカウンセリングなどもなし。
一般の当事者がそうであるように、当人たちが自問自答を繰り返す現状を番組は、ただ映していた。
そういう番組があってもいいのかもしれないが、
なにかすっきりしない後味。
どうしたらよかったのか、これからどうすればいいのか、
を視聴者に考えさせるために放送したのだろうけども、
専門家や心のケアの場面も欲しかった。

いじめはいろいろなパターンがあり、
どの程度我慢できるかも、その人それぞれだったりする。
だけど、年代問わず、こうされたら辛くて我慢できない、こうされたら自殺するという流れ、
行動パターンや法則があるように思う。
そのとき自殺してなくても、時が経った頃に自殺する人もいるのだ。
心の傷は、じわりじわりと広がって、時間をかけて精神をむしばんでいくこともあり、
これは、いじめのトラウマというもので、自殺はしなかったものの、
ふつうに日常生活を送れなくなった人は多い。
死ななかったから、いじめはそれほどのものではなかった、というものではないのだ。

いじめを受けている人の心理は、加害者や傍観者には、想像できず理解できないらしい。
私には、真矢くんの心理状況が見えた気がしたので、検証してみた。

<自殺するまでの流れ>
真矢くんは中2の頃は、お調子者としてクラスで人気だった。
多少の悪ふざけにも笑って返すので、日増しにに悪ふざけはエスカレートし、
いじめっ子から、人前でパンツを下げられることもたびたびあった。
その噂は、他のクラスの親友の小島くんの耳まで届いたが、本人が笑ってるので、気にしなかった。
中3になり、真矢くんと小島くんは一緒のクラスになったが、いじめっ子も同じクラスだった。
体育祭の応援団長にそのいじめっ子たちに決まり、結果、最優秀賞をもらった。
打ち上げ後、真矢くんは、積年の恨みを持って、いじめっ子の教科書をズタズタにし、
そのことを小島くんだけに、打ち明けた。
次の日学校へ行くと、「真矢君が教科書を切った」という噂が広がっていて、
周りから「体育祭の立役者にひどいことをした人」という白い目で見られるようになった。
教科書事件から20日後、両親にはいじめのことは話さず、
周囲には最後まで普段通り明るく振る舞い、自殺したのだった。

<私の見解>
①の「お調子者だった・・・」
中学生になると、小学生のときのやり方が通用しなくなる。
考え方や行動が変わるので、小学生の時のような子供っぽさは、いじめの対象になりやすい。
中1のころは、みんなもまだ小学生気分が抜けない所もあって大丈夫だったが、
中2あたりで、浮いてしまった、または目立ってしまったのかもしれない。

②③「何度もパンツを下げられた」
いじめの中で「パンツを下げられる」行為は、重度の位置にある。
先生はこの件についてどう行動したのか再現では出てなかったが、なにもしなかったのではないか?
周りから「あいつのパンツをおろしても怒られない」というふうに軽く見られ、
何度もやられる結果となった可能性がある。
噂は他のクラスまで届くほどだったから、先生が知らないわけがない。
先生は、このとき加害者になにか処罰をすべきだった。
また、原因はどうあれ、パンツを下げたことは悪いことだから、謝らせるべきだった。
被害者が「大丈夫です」と言ったとしても(これはやせ我慢で言ってるだけだから)、
「悪いことをすれば怒られますよ」ということを周囲に分らせなけらばいけなかった。
でないと、このいじめっ子がたまたま転校して去ったとしても、状況を知ってる中から
同じようなことをする者が現れるからだ。

②③「本人が笑ってるので気にしなかった」
いじめっ子のほとんどは、「いじめにあってることは恥ずかしいので認めたくない」、
「大事(おおごと)にしたくない」という思いから、笑ってごまかしてる。
「つらい気持ち・悲しい気持ち」をオフにして、見ないようにしてるので、
本人もいじめに気付いてない場合が多い。
だから、「本人が平気そうだったから、いじめではない」という判断は危険。
封印されてた「辛い気持ち」などがオンになったとき、自殺することになる。
この場合は、パンツ事件から時間が経ったころに気持ちがオンになり、
我慢できない怒りがこみ上げたと思われる。
「一般的に聞くいじめの行動」と同じ行動がみられた時、それは「いじめ」と思ったほうがいい。

④「いじめっ子も同じクラスだった」
学校によっては、受験を控えてるため、3年生ではクラス替えせず、
2年のときと同じ顔ぶれのままにするところがある。
だが、’親友の小島くんが3年で同じクラスになった’とあるので、クラス替えはあったようだ。
なぜ、先生は、2年生の時の問題があった、いじめっ子と真矢くんを同じクラスにしたのだろう?
ここが大きな問題だと思う。
ひどい目にあわされた人と一日中顔を向きあわせなければいけない気持ち。
別々の教室だったら、授業中は嫌な過去を思い出さないで済み、徐々に忘れる方向へいっただろうに。
いじめっ子の些細な行動やしぐさが、いじめされた状況を思い出させることがあり、
怒りが増幅した可能性がある。

⑥「教科書をズタズタにした」 
「死ぬ前に仕返しをすればよかったのに」と世間は考える。
だが、運や戦う能力がない場合、それは難しい。
いじめの標的になるのは基本心が優しい(弱い)ので、暴言や暴力は出来ない、という心の設定になっている。
真矢くんも本当は、自分がされたように人前でいじめ子のパンツを下すなどをして、
仕返しをしたかっただろう。
だが、チャンスや勇気がなくて出来なかった。
とはいえ、もう我慢の限界で、「復讐心」を押さえることも出来なかった。
自分が死ぬか、相手が死ぬか。
恐怖や罪悪感から足の震えを押さえつつも勇気を振り絞って起こした行動は、
教科書を切り刻むことだった。
バレなければ、これで「おあいこ」になるはずだった。
’たいしたことはない、教科書を破かれることは、いじめ事件ではよく聞くこと、
おおごとになったという話は聞いたことはない、大丈夫だ・・・’
だが切った途端に、すっきりするどころか、恐怖と不安でいっぱいになった。
不安を解消したくて、すぐに、共感してくれるだろう親友に打ち明けて見たが、違った返事だった。
’奴はひどいことしたんだから、それくらいのことされて当然だよ’
気休めでも、そういうなぐさめのことばをくれるかと思ったが、違ったのだった。

⑦「切ったことがバレて、村八分になった」
次の日には、事件のことが知れ渡り、「真矢くんがやった」という噂が広まっていた。
小島くんがちょこっと誰かに話してそれが広まっってしまったのだろうか?
と疑いの気持が頭をよぎっただろう。
また、それ以上に悲しかったのは、
自分がかつてひどいいじめにあっていたことを知ってる周りのものが、
だれも自分の味方にならなかったことだった。
’だれもぼくの気持ちを理解してくれない。それよりか、みんながぼくを敵意の目で見ている。
小島くんでさえ、ぼくから距離をおいている。
ぼくは辱め(はずかしめ)を受けたんだよ。彼の場合は教科書が破られただけじゃないか!
ただ教科書を破いただけなんだ、きっとみんな今まで通りに接してくれる・・・。’
状況が好転することを待っていたが、いつまでたっても変わらないどころか、
状況はひどくなるばかりだった。
もう、毎日が針のむしろで学校に居場所が見つけられなかった。
いじめっ子に呼び出されたとき、小島くんは見て見ぬふりをした。
だれよりも信頼してた人に’見捨てられた’と思った。
’ぼくなんか、いないほうがいいのかもしれない・・・’
死とのはざまを心は揺れ動き、自殺を決断したのだろう。

村八分、シカト・・・これは学校でも職場であっても家庭であっても死にたくなる状況。

復讐の失敗が彼自身の命を縮めてしまった。バレなければ気持ちが晴れるはずだった。
想像以上の、周囲の反発が真矢くんの居場所を失くしてしまったのだった。
教科書を破いたことは悪いことだが、買って返すことができるほどの代物。
たいしたものではなかったのだが、周囲が大事(おおごと)にしてしまったのだ。
先生も「これで気が済んだろうから、(いじめっ子のことは)許してあげなさい。
けんか両成敗ということで、お互い仕返しはしないこと。教科書は弁償するように」
と仲裁すればよかったのだ。
真矢くんがしたことはよくないことだが、死に追いやった一つの原因は、
この周りの冷たい態度だと思う。

⑧「両親にも相談せず、友達にも、最後まで普段通りに接した」
どうして、親に話さなかったのか?
両親に相談しても’それはお前が悪いな’と言われることは目に見えていた。
大人は、どうしたって常套句を言いがちだったりする。
分りきったこと言われて、心にとどめを刺されたくなかった。
どんなに説明しても伝わらないだろう。
もう嫌いな人を増やしたくなかった。家の中でさえ居場所を失いたくなかった。
ふだんから親子の会話(難しい話)ができる状況ならば話しただろう。
子供のために、世間や学校と闘うような親なら、「親なら何とかしてくれる」という期待で言えたに違いない。
先生だっていじめを正面から向きあえないのに、これが出来る親は少ないと思う。.

もしかすると、ほかのいじめのとき、親に相談したことがあったかもしれない。
今より、いじめも軽めで、親からしてみれば些細な事件のときに。
そのとき、親が聞き流すような、なだめるようなことしかしてなかったら、
親には期待できないので、もう話さないだろう。

両親は、教科書事件から死ぬまでの20日間に何があったか知りたがったが、
大きな出来事はなかったと思う。
大きなことがあれば、その当日に自殺するだろうし、15人にメールを送る余裕はないだろう。
小さな出来事の積み重ねが、じわりじわりと真矢君を苦しめていったのだ。

メールに気づいてれば、助けられたかもしれない・・・?
私は、たぶん助けられなかったと思う。
もう心理状況は行くところまで追いつめられてたようだから。
もしなにか友人が絶体絶命のピンチ(事故など)であれば、
心配のあまり病院に駆けつけて、自殺は先送りにしてくれたかもしれない。
だが、数日だけの延命のような気がする。

「かばえば、今度は自分がやられるから、」といういじめの連鎖を聞くけど、
この再現ドラマを見る限りでは、このパターンではなさそう。
いじめられてたのは、真矢くんだけのようだし、周囲が助けてくれなかったのは、
「とばっちりを受けたくない」という理由のような気がする。

.
いじめを事前に防いだり、加害者を叱ったり(保護者の仕返しが怖いんだろう?)は難しい。

だが、この件での一番の問題は、

どうして3年のとき加害者と被害者を同じクラスにしたのか?

とうこと。

日頃アンケート調査をしていれば、一緒にしてはいけない生徒たちが分るはず。
原因は、学校の怠慢じゃないの?


追加;
ひとつ真矢くんの失敗があってそれは、反撃の時期を間違えたこと。
相手の運気が落ちてるときか、自分の運気が上がってるときにやるべきだった。
もしかすると、同じことをしても、村八分にはならなかったかもしれない。
別に復讐をすすめてるわけではないのですが・・・反撃は自分の運気が上がってるときにやれ!

追記:
『(いじめの)自殺は最大の脅迫だ』とテレビで誰かが言ってたけど、
そんなこと言われたら死んだ人は浮かばれないな。
なにも、自殺することで、「加害者を後追い自殺させよう」と思ってやったわけではない。
どんなに自分が悲しかったか、辛かったかわかってほしくて、
死んだら「ごめんね。そこまで追い詰めるつもりはなかったんだ。もういじめはしないよ」って、
涙ながらに心から反省してくれるんじゃないかとの期待から自殺するのだ。
ただ、あやまってほしくて自殺するのだ。

「ごめんなさい。これからは仲良くしよう。」と言ってさえすれば、
「うん、いいよ」で加害者を許し、自殺しなくて済んだはずなんだ。
金も手間もかからないのに、どういうわけか、加害者は謝らない。
とりあえず、誰かを自殺をさせたくなければ、加害者に謝らせたらいいと思う。
(後追い自殺した加害者は今のところ一人もいない)

自殺しても、加害者は反省もしなければ悲しみもしない。もちろん、あやまらないよ。死に存です!

追記:
「いじめは、よくない!いじめは、やらない!」と、だれもが思っている。

だけど、いじめてる側と傍観者は、楽しいので、
自分では「それがいじめ」だと気がついてないのがほとんど。
あなたがやってるそれは、『いじめ』ではないですか?

・特定の子の失敗談を話して、場を盛り上げる。
・「あの人は、可哀想な人」という目で見たり、扱いをする。
・「あの人は、自分よりも劣っている」と思っている。
・「あの人は変わっている。違っている」と思っている。

この感情がすでに「いじめ」です。

見下した感情は、相手にも伝わり、傷つけ、悲しませています。

 .

 いじめの対処法として、「一人でいたら、話しかける」という人もいるけど、それは違う。
一人が好きな人もいるし、集団がきらいな子もいるのだ。
「一人で困っているようなら、話しかける」、これよね。
体育などで、2人一組にならなければいけないとき、奇数人数のクラスだと一人があまってしまう。
だいたいふだん一人でいる子が余ってしまう。どうして学校は生徒数を奇数にさせてしまうのか。
「もう、組んでる人がいるから」と冷たくしないで、
そんな時誰かが、「3人で一緒にやろうheart01」と言ってくれたら、うれしいよね。

 

良いところを見つける」という人もいるけど、その時点で嫌いってことよね。
好きな友達は、ダメなところも含めて好き。
嫌いな人には、いいところもあるけど、やっぱり嫌いだったりする。
鳥は手が使えないけど可哀想だとは思わない。
犬や猫が四つん這いでしか歩けなくてもかわいそうだと思わないように、
「そういう人もいるんだ」と、たとえ不器用であっても、
普通のことのように相手を見ることが出来れば、
いじめようという感情は起らないだろう。

 

「あの人は変わってるから。違ってるから」での差別。
ほとんどの人は、どこか違っているものだ。
だけど、表面上はみんなに合わせてる。
何を合わせているのか?・・・「空気」だ。
それが黒いものであっても、みんなが白いと言っていれば、「白い」と答える空気。
黒が正しくても、たいした問題でなければ「白い」と答えなければいけない。
だけど、それが分らないと、「黒い」と答えてしまい、場がしらけてしまい、嫌われるのだ。
いじめられるような子は、まじめすぎるところがあるので、少し相手を大目に見てあげましょう。

 

「いじめっ子も友だちの一人」
いつも一緒につるんでいると、それが「いじめ」だと気付かず、「友だち」だと思ってしまうことがある。

殴られても、ちょっとふざけてるだけだとか、かまわれてうれしい、といったような錯覚におちいる。
だれも一人ではいたくないから、一人ではさみしいから、ちょっと「ひどい行為」だと思っても、
いじめっ子から離れられない。だって「友だち」だから。
でも、ほんとうの友達は、殴ったり、たたいたり、バカにしたり、話のネタにして笑ったりしないんだよ。

 

「一人でいるのは変な子。かわいそうな子。?」
だれも、一日中誰かと一緒なわけではない。
待ち合わせに向かう途中、祖父母に会いにいく途中、どこかでだれもが一人になる瞬間がある。
大人になると、もっと一人の時間は増える。
なにかしなければいけない時や、なにか夢中になってるときは、世間の目は気にならない。
学生の時の「ひとりぼっちは、おかしい」という空気が問題なのだ。

 

「一人でいることは変じゃない」と思わせる社会にしなければいけない。

追記:いじめのおこらない環境つくりも大事
いじめられた子が提案したトイレがあって、それは、男子トイレの場合だけど、
個室の入り口が小便器のある場所の反対側にあり、しかも個室の上側は開いていない形。
個室に入る(大便をする)のが気付かれないですむし、
上が開いてないことで、ホースで水などをかけられないで済むのだ。
もうトイレは、いじめする場所ということでは定番なので、
このようになってないトイレはすぐに直したほうがいい。

学者でもなく、霊能力者でもないただの一般人ですが、
真剣に検討してみました、失礼や誤解があったらすみません。
でも、たぶん、いじめを受けた経験がある人は、こういう心理になるだろうなと、
経験者の私は思ったのです。

何日もかけて考え、うまく説明できないので、載せるのはやめようかとも思ったのだけど、
どうしても発言したかったので、支離滅裂ながらUPしてみました。

2013年4月21日 (日)

足を引っ張る卑下する感情

2013年4月14日放送の「ボクらの時代」で、小栗旬さんがハンサムにもかかわらず
今までの役柄と経験から、つい主役を引き立てる『わき役感情』になってしまう、という話をしていた。

「僕は、25歳まではずっと2番ピッチャーだったんですよ。基本的に。
必ず、『メインの二人がいてその隣にいる人』っていうのが、映像の時の仕事の立ち位置だったんで、
今もそうなんですけど、まず自分が(一番)に立つというのが分らなかったんですよ。
‘誰かを輝かせることが仕事’だと思ってずっとやっていてたんですよ。20代前半まで・・・。

25以降は主役になることも増えたけど、

どうしても『主役の相手輝かせることが自分の仕事』だっていつも思って
仕事場に行くことが多かったんで、
自分が主役のとき、最後の最後には主役である自分が目立てばいいんだってところに
胸張って出ていけない。

それは主役にとって良くない欠陥だと思うんですよ。

昨日の夜、うちの母親と食事をしたんですけど、うちの母親から
『旬、一つだけ言うよ。あなたは2枚目じゃないからね。』
と言われて、
『そんなこと分ってるよ。だけど、時にはそういう顔して出なきゃいけない時があるんだ』
って言ったんだ。」

※文にしてみたら分りずらかったので、少し文章表現を変えました。

芝居でなくても、家族の中の立ち位置や、友達の中の立ち位置で、自分の役柄が決まってしまうことがある。

自分では意識してなくても、「ここはあの人より出しゃばってはいけない」とか
「あの人より目立ってはいけない」とか・・・。
知らず知らずに、卑下(ひげ)して、引き立て役にまわり、損することもしばしば。

虐げられたり、いじめに会ったりしてる場合は特に、そういう感情に支配されてしまう。

人の上に立つ練習は必要必須。せめて家庭内だけでも理解して認めて欲しいものです。

年を重ねるごとに、性格が固まってしまうから、20代前半で役柄を変更できた小栗さんはラッキーだと思う。

「二枚目」という言葉は、もともと歌舞伎用語で、看板などの出番表に

「一枚目」は(主役・座長)、「二枚目」は(モテる色男)、「三枚目」は(ひょうきん者)

というように、役柄ごとに役者名を記してたことから、「二枚目」はハンサムの代名詞になった。

その歌舞伎の要素は、けっこうアニメや戦隊ものなどにいかされてる。
主役はだいたい普通な感じでで、ライバルや仲間などがイケメンだったり。
日本人にはしっくりくる手法だけど、最近では古くて使わないかな?

Photo

頑張って描いたけど、昭和の香りがプンプンだsweat02服ださださ・・・

2012年11月 7日 (水)

勉強できないもう一つの理由

2日前の毎日新聞に「勉強は、いったいどこでつまずくのか。ほとんどの原因は言というのが、載っていた。

.

『上越教育大の西川教授によると、

例えば、「200円の鉛筆と消しゴム50円を買ったら代金は?」の問題。

足し算が出来てもこの問題が解けない子がいる。なぜか?

「代金」の意味が分からないのだ。

だから、「代金って何?」というところで思考が止まってしまう。

先生が何気なく使う言葉が気付かぬうちに壁になっているのだという。

‘人間は知れば知るほど『分からない人』の気持ちが分らなくなる’と西川教授はいう。

そこで、授業中に、子供同士で「学び合い」をにして、

出来る子がちょっと出来ない子を教えると、

何の言葉につまずいたのかわかり、改善できるという』

.

私も学生の頃は、ほどほどの成績だったけど、応用問題は大の苦手だった。

問題(質問)の意味がわからないのだ。何度読んでも分らない。

言ってることが分らないから、答えなど出るわけがない。

先日、知人で長男の男に学生時代の勉強の話をしたら

長男、長女って読み取る能力すごいと思ってるのは私だけかしら?)、

「ひっかけ問題は得意」だと言って、「どこで間違わせようとしてるかわかる」という。

もしかすると、もともと分りずらい文章だったのか?

じゃぁ分らなくてもしょうがないわよね?

.

授業といえば、「ノートに黒板の書き写し」だけど、

最近知ったけど、あれって、テスト勉強するときに大事だったのね。

先生が「ここ重要」「ここよくテストに出るよ」というところをメモっておけば、

そこだけ重点的に覚えればよかったんだって。

数年前に、私が姉に「テスト勉強なんてどこが重要か分らなかたったわ」って言ったら、

「先生がどこが出るか、重要か、ちゃんと言ってたでしょ」って言われちゃった。

まさかノートを見てテスト勉強するものだとは思わなかった。

ただひたすらに教科書のテスト範囲を丸暗記してたよ。

基本の勉強のやり方が間違ってるから姉と私に成績に差が出るんだよね。

私にとって「ノートの書き写し」は、先生に怒られないための行為でしかなかった。

なぜか全部書き写さないと殴られる気がして、

先生の話など聞かずに、ただひたすらに恐怖心から、必死で全部書き写していたわ。

実際、殴られてもないし、殴られた人も見たことはないんだけど・・・。

Photo

2012年10月 3日 (水)

スマイル☆

レベッカの歌でもう一つ、「SMILE(スマイル・笑顔)」という曲も、元気をくれる名曲なのでここでご紹介します。

歌詞カードがないので、聞き書きですけど・・・。

clover    clover    clover

「SMILE」  レベッカ

 笑顔が苦手な レディブルーは

 いつも独りぼっちの 泣き虫ね

 素直になれる勇気がないから

 心に鍵をかけてしまったのね

 it’s a smile

 涙をふいて

 もう一度だけ 微笑んでごらんよ

 cheerio、cheerio girl

 濡れたまつ毛に 星空がそっとささやいてるわ

 .

 鏡が嫌いな レディブルーは

 いつも片思いばかりしてたわ

 一番好きなあの子の前でも

 うつむくままで 何も言えなかったの

 it’s a smile

 笑ってごらん

 もう一度だけ 不器用でもいいから

 cheerio、cheerio girl

あなたの顔は きっと きれいな心と同じだから

 

.

レベッカ「SMILE」downwardleft

http://www.youtube.com/watch?v=lPJyEa2Csk0

Photo
「SMILE」のイメージ画。
(全体を描きなおしました。けったいなポーズですが内気な女の子のイメージにぴったりだったので、またこの形にしました。)

2012年9月23日 (日)

きっと、明日は・・・

昔、落ち込んだ時や明日に希望が見いだせない時、よくレベッカの歌を聴いた。

特に、「Maybe Tomorrow(きっと、明日は)」という曲。

かつて、山瀬まみも芸能界に入った時に、自分を励ますためによく聴いていたという。

たぶん、多くの人がこの歌で、苦難に耐えたんじゃないかな。

diamond   diamond   diamond

「Maybe Tomorrow」 レベッカ 1987年 (アルバムは130万枚売上)

疲れ果てた 体よこたえ

目を閉じて  今日を思い返す

汗にまみれて ただがむしゃらで

夢はまた遠い 1日だった

だけど明日はきっといいこと

あると信じてたいの Maybe Tomorrow

.

夜にすいこまれ 心がさむくなる

子どもの頃を 想いだすよ

ひとりぼっちで 歩きはじめたから

もうふり返ることは出来ないね

灰色の日に 行きつまっても

あきらめは出来ないの Maybe Tomorrow

http://www.youtube.com/watch?v=ooB-QnsuJCY (レベッカ・MaybeTomorrow)

Photo_7

ネコ耳ヘヤーが流行ってるっていうから、MaybeTomorrowのイメージで描いてみました。
しまった・・・右足の角度がおかしい・・これじゃ足が開きすぎに見える・・・sweat02

2012年9月 2日 (日)

いつも怒られる人・マツコ論

◆ いつも怒られる人・マツコ論 (1) 

テレビ番組で、有吉弘行とマツコ・デラックスが「いつも怒られる人」について話していた。

マツコ:「やる時」にやらなくても許されちゃう人がいるじゃん。
     最大に許せない人っているじゃん。その差ってなんだと思う?
     あの不公平感ってなんだろうって、常々思ってたの。
     なんであなたは(仕事も出来ないのに)こんなところにいられるの?って思うけど、みんなから慕われてて・・・。
     なんなの、あれ?
     アタシには「一番悔しくてたまらない人種」。(でも、)憧れなの。

有吉:弟子やってるとき、二人同時(に弟子に)入って、巨人師匠が7時に入るから、
    俺は遅刻しないたちだから、4時から入って待ってるの。
    もう一人のやつは、6時55分とかに来て、遅刻とかしちゃうの。
    でも、その日とかに限って巨人師匠も遅刻するの。
    (それなのに師匠から)「愛がない」って俺はクビになったの。
    4時から入って待って、巨人師匠のことをずっと想ってたのに・・・。
    「愛」とかって「本当に愛してるか」でなくて「伝わってるかどうか」なんだよね。

マツコ:昔、サラリーをもらって働いてた時にね、アタシばっかり怒られるのよ。
    アタシは本当に真面目にやってたのよ。でも、アタシばっかり怒鳴られるの。一日何十回も。
    同期に入った5人よりもアタシが劣っている、と、この人(上司)は見なしているのかな・・・。
    ずーっと(どうしてなのか)思ってたの。
    でも、逆に、あのメンバーから選ばれたんだなって、(やっと気付いたの)。
    言ったことによってそれが周りに波及する人とそうじゃない人がいるじゃない?
    だから、アタシに言えば全員に言ったのと同じだったんだと思うのよ。今から思い返すと。

    その理屈は分かったの。でも、ずるいじゃん。
    で、じゃぁ、怒鳴られない人ってなんなのかなって?
    ずっと、観察してたら、極論なんだけど、怒鳴られない人は「ペット」。
    かわいいんだけど、かわいがられるように怒鳴る人達よりも(仕事の)出来が悪い。
    (そんな)だったらアタシは「怒鳴られてもいい」と思った。
    この5,6年で(このことが)わかったのよ。
    「なんでアタシは誰からもかわいがられないのか」、ってずーっと悩んでたのよ。
    カワイイと言われなくてもいいけど、態度で(やさしさを)示してくれた人がだれ一人いなかったのよ。

そしてマツコは、周りをねじふせながら強くなる(仕事ができる)ことが、自分の居場所づくりだったと言っていた。

Photo

  参考:「マツコ&有吉の怒り新党」2012年8月15日放送

chick    chick    chick    

私も職場で「怒られる人」だったので、マツコさんの「周りより仕事が出来れば認めてくれて仲良くしてくれるんでしょ⁉」という思いは理解できる。

つまり、たぶん、「怒られる人」は、

怒られるから必死で頑張る➜成績は上がる➜けど、給料や待遇は変わらない➜さらに周りよりも成績を上げようと頑張る(そうすれば認めてもらえると思って)➜嫉妬で周囲からの協力がなくなる➜頑張ってるということで面倒な仕事が回ってくる➜手を抜いてる他の人たちが何故か待遇や給料が上がり、ショックを受ける➜全力を出して頑張っても、状況は悪化する一方で疲れ果てる➜心身を病んで退職

と、いう考えになりやすいのだと思う。

でも、こういった上司は、反抗しなさそうな真面目な人を「怒られる人」にして、職場をまとめたり、怒りのはけ口にしたりするのが目的なので、いくら頑張っても認めてくれることはない。

マラソンなどのレースに例えれば、誰かをビリに決めておけば、ほかの人が安心して走ることが出来るわけで、その役目を、「怒られる人」がする羽目になってるということでしょうか。

昔から聞く話に、大俳優の芝居の失敗を指摘出来ないから、ほかの俳優をダメだしして何度もやり直しさせるというものがあるけど、これと同じで、「怒られる人」は何も悪くなくても怒られてるんだと思う。

私の行きついた結論は

怒鳴られても気にせず、無理してまで頑張らない。
自分の出来ないを認める。
上は目指さない。
同僚と仲良くする。

といったところ。病気になっては仕事を続けられないし、転職もままならないもの。

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いつも怒られる人・マツコ論 (2)

2013年6月19日放送「マツコ&有吉の怒り新党」から

テーマ「勘違いして勢いで部下を怒ってしまい、周りの指摘で勘違いだとわかっても
     謝らない上司に腹が立つ

有吉「恥ずかしいだろうね(勘違いして怒ったこと)。だから、わかる。それね。」

マツコ「人によるだろうなぁ。私なんかはけっこう間違っちゃったら‘あっごめん間違ってた’
     って言ったらそれで済むじゃん。でも済まない人っているじゃん。そういう人は
     引くに引けない状況ってあるよね。」

有吉「僕らなんかはさ、先輩後輩とかあっても上司と部下とかじゃないからね。引きやすいよね。」

マツコ「直々の部下との関係で、いっぺん部下を怒ったのに、ごめんはなかなか言えないと思う。
    そのへんはくみ取ってあげたほうが、周りも’嫌ね、(上司っって)’って言うでしょ。
    そこは分ってほしい。つらいものよ、管理職って。」

夏目三久「部下のほうは上司がそういう間違いをした時に、どうすればいいんですか?」

有吉「そこで反論したくなるだろうけどさぁ・・・」

マツコ「いやいや、それはしちゃだめよ。ぐっと堪えるしかない」

有吉「ま、本人が一番わかってるから。あとでサービスがくるよ。ひとつくらい。
    うんうんと聞いてやってりゃ、いつか・・・」


マツコ「女優さんとかさ、わざとそれを使う人がいるよね。
    現場に入るじゃない。まず現場を自分のものにするわけよ。ADの子とかさ、
    過剰に怒るわけよ。ドキッとするじゃない。’やっぱりこの現場は女優のものなんだな’って、
    後日、大げさにならない程度のプレゼントを持って、裏にADの子が一人でいるときに、
    ’ごめんね’って渡すわけよ。そしたらそのADは虜だよね。で、ほかの人はそんなこと
    行われてるとは知らないから、まぁ、酒を飲みながら’あんとき酷かったよね。◯◯ちゃん、
    あんなひどいこと言われて’。でもその子はさ、’そんなこと無いです。全部私が悪いんです。’
    ってなるじゃない。・・・これをやってる女優、何人か知ってる。」

有吉「俺もやろうかな。フォローをね」

マツコ「天下取っちゃうわよ!」

有吉「人心掌握か(笑)」

マツコ「だからさ、よく言われてるのは、うわっと言った後に、別に陰でなくてもいいけど、
    ’お前はダメだ’と言った後に、’でもなぁ、そこがお前のいいところでもあるんだよ’てなことを、
    最後に入れるだけで、その前のやつは全部許されちゃうんだよね。
    やっぱ、出来る人見てると、そういうことしてるよね。」

    「どうだった?やな上司とかいたでしょ?で、怒る人は嫌な上司もいただろうし、
    尊敬してる人もいたでしょ?その差って何?夏目さん」

夏目「やっぱり、自分の都合とか機嫌で怒らない人ですね。マツコさんの言った通りに
    ’あなたのために’ってところですかね。」

有吉「誰かのために最近起こったときはある?」

マツコ「マネージャーよ。歩みが遅いのよ、これが。」

有吉「’歩みが遅い’ってところに愛情を感じるね。言い方に(笑)
    フォローとかいれてやるときあるんですか?」

マツコ「ありますけど。’あれ買ってきて!’って言っておつりをあげたり」

有吉「師匠じゃん!」

マツコ「私の場合はさ、あたしとそいつしかいないわけじゃん。車の中じゃ二人きりだし。
    現場で他の人がいても、私のことを直に見てるのはそいつしかいないわけだし・・・。

    だけど、大きな会社って、対何人じゃない。そうなってくると絶対にそこには私的感情が
    絶対入るわけじゃん。
    ’こいつよりもこっちのほうが好き嫌い’っていうさ、私も昔サラリーもらって働いていた時にさ、
    あきらかに仕事できないし、なんかすごい生意気な奴だったけど、以上に社長に
    気に入られる人が出てきたりしない?わたしはあれが悔しくて悔しくて・・・。
    当時のあたしは、’これは実力で示すしかない!’っていって、仕事すごい頑張るんだけど、
    覆らないんだよね。そのままたいして仕事もしないやつがさ、すごい評価されるわけよ。

    もう、あたしは’死ね!’っと思って生きてきたわけ。

    でも最近マネージャーと接して感じることは、
    ある程度の年になってくるとさ、こう、伝承したい願望というか、育てたい願望とか
    出てくるじゃない人間って。そうなったときに、あぁ、あの頃の若いあたしがもし、
    マネージャーとして私の前にいたら、ほんとかわいくなかっただろうなと思うの。
    そのなんか’もうっ!’っていう’もうあたしがいなかったらなんも出来ないわね!’というところが、
    喜びなわけじゃん
。じじい、ばばあからすると。

         質問のような文句ばかりいってると
    こんなん(あたしみたい)になっちゃうから。そういう上司との付き合いはうまくやんないと。」

有吉「誰かに何かを教えてやろうなんてえらそうに思わないし、’そんなもん教えたら損だ’と
    前は思ってたけど、ちょっとずつ(教えたく)なってくる。」

マツコ「あれなんだろうね?とくにうちらの場合はこどもがいないのが大きいと思うのよ。
    子供ってそれの象徴じゃない?ちゃんと育てようと思うもののそれが無いからよけいに。
    子供みたいなものなのかな?・・・えっ?マネージャーがこども?」

有吉「どうする?マネージャーを育ててゆっくり教えてさ、10年後’独立します’って言われたら?」

マツコ「たぶん、一週間寝込むと思う」

有吉「いい関係だなぁ(笑)」

マツコ「だから、間違って怒る上司には許してあげて」

(おわり)

chick    chick    chick

追記:2014.8.29 

世の中には、
注意されるとますます大騒ぎするという人がいて、
その人を大人しくさせるためには、
近くにいる別の人を叱る、

という方法が、行動心理学であるそうだよ。

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◆ いつも怒られる人・明石家さんま論 

「嵐にしやがれ」2017年4月22日放送  ゲスト:明石家さんま3mini

《櫻井くんの質問≫

Q「落ち込んだことはありますか?」

さんま「ない、ない、ない。
    そんなぜいたく、おこがましい!
    落ち込むヤツって、おのれを過信してるヤツ。
    今日の出来とか、今の失敗とかは、
    今の人生、最高潮でなきゃいけないのに、
    そこですべったら、最高潮でダメだってことやから、
    その辺を、(オレは)踏まえてる。

Q「過去に先輩に怒られたことはない?」

さんま「オレが一番怒られてるがな。
    文枝さん、もと三枝兄さん(から)。
    わざと、番組を引き締めるために、(周囲に伝わるように)オレを怒りはるのやけど、
    他のメンバーが出てないと、失敗してもその人を怒れないから、
    オレを怒ってわざとその場を緊張させてはった・・・て、今わかる、最近(になって、ようやく)。

    だから、ミスしてないのに怒られるって・・・(当時は、わけわからなかった)。
    何かあるたび、「今日よかった!」って(オレが)思ってたら、
    三枝兄さんの楽屋から、「ちょっと来~い!!」って(声がかかって)、
    「はっ!?」っとか言って(駆けつけると)、
    「どういうこっちゃ~!!(怒)」(と怒られる)。

Q「最近、さんまさんが怒ったことは?」

さんま「ない、ない。(人生で)2,3回ちゃうか?
    
Q「ダメだしします?」

さんま「本番中だけ。
    オレの番組の、オレのペースでいきたいから、
    自分の番組やから、自分の笑にもっていって欲しいのね。
    ひとの番組に行くと、任すけど・・・。
    できれば、自分の作る笑いの中でやってほしいから、
    「今ちゃうぞ!」とか、本番中で怒る。
    ‘家に呼び出す’とか‘終わってから’、「そこなー・・・(怒)」っていうのは、
    (普通に考えてこんなことは)・・・言わんやろー。」

    自分のコントとかは、
    村上ショージ、ジミー大西には、ダメだしというかは、
    「明日はこうしような!」なかんじで。
    ジョージなんかは、昨日ウケたネタがあるのに、
    それよりウケれるやつならいいけど、
    前日よりダメなやつに変えよる。
    「昨日のとおりにやれよ」って(オレが)言ってるのに、
    また、同じミスを繰り返す。そういうグループですね・・・。
    そんなグループを真剣に怒れるか?

(おわり)